2016年度 博士キャリアデザインII B   Doctoral Career Design II

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開講元
キャリア科目
担当教員名
羽鳥 好律  古田 健二 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火5-6(G113)  
クラス
B
科目コード
LAC.C602
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2016年12月14日
講義資料更新日
2016年7月27日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 本講義は、将来、アカデミア或いは産業界で活躍しようと考えている人の想定するキャリア実現に必要なス キルの基礎を学ぶ。はじめに博士人材のキャリア形成の(主として日本における)現状を分析し、今後の5年先、 15年先30年先のタイムスパンで起こりえるキャリア選択上の節目の可能性について紹介する。特に、博士のキャリアデザインと修士までの就職活動との差異(及び共通部分)を明らかにする中で、博士のキャリア・デザインとは何か、何を(いつまでに)行っておくべき か、そもそも博士の学位取得のキャリア形成におけるポテンシャル的意義について、考えてもらう授業を目指す。
 その実現のために、幾つかの参考文献を紹介する。聴講者はそれを参照しながら/或いは全く独自の 見解をもとに、演習課題を2回提出する。(課題の内容及びその「形式」については講義の中で指示する。)博士課程に進学したが、将来 どうしていいかわからない、将来不安を感じ始めた人でも大歓迎。研究者としてのキャリア実現からさらにその先、社会人生活・会社生活・ アカデミアンの生活までを見越した人生設計を考えましょう。

到達目標

 聴講者はこの種の「博士キャリアデザインの講義」に何を期待しているのであろうか?学問的叡智獲得への期待?リテラシーへの期待? ノウハウの習得?これらにより得られる知見には、それぞれ「賞味期限」 がある。上述したように、本講義では今後の5年先から30年先ま での時間軸の話を行う予定である。従って、学問・リテラシー・ノウハウのベストミックスを狙う講義の実現を目指している。
 講義構成は、現状分析、アカデミアンのキャリア形成、企業研究者のキャリア形成を紹介した後、研究者としての人生設計について総括する。

キーワード

博士キャリアデザイン、継続的な自己形成、アカデミアにおけるキャリア、企業技術者・研究者のキャリア、Credit Cycle、年功序列⇒成果主義+実績主義、PD問題、就活とキャリアデザイン、研究の自由と知的誠意の尊重

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

大岡山或いはすずかけで7回講義を行う。
1週間前に事前に講義配布資料をOCWi にUP。講義終了後、講義使用PPTをUP。
1クラスの聴講者は50名以内を目途とする。従って、場合によっては抽選により履修者を選択する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 総論。本講義の流れと評価方法。課題(参考)図書の紹介と演習 課題の説明。  キャリアデザインのための学問的成果、リテラシー、ノウハウの関係を学ぶ。
第2回 キャリアの「継続的な自己形成」の時代。 「自分の小さな「鳥かご」から飛び出しなさい」  キャリアデザインにおける出口戦略の重要性。
第3回 アカデミアにおけるキャリア1。 「理系 のための研究生活ガイド」  アカデミアにおけるキャリア。演習 課題1の詳細説明。
第4回 アカデミアにおけるキャリア2。 「研究人生サバイバルガイド」 アカデミアにおけるキャリア。〔第1回演習課題提出締切日〕
第5回 企業の研究開発と大学の研究(・開発)1。 「理系のためのキャリアデザイン戦略的就活術」  企業研究者のキャリア開発。.演習 課題2の概要説明。
第6回 企業の研究開発と大学の研究(・開発)2。 「検証なぜ日本の科学者は報われないのか」 企業研究者のキャリア開発。演習 課題2の詳細説明。
第7回 全体の纏め。キャリア実現(そのためにすべきこと)。 「アメ リカの大学・ニッポンの大学」   博士研究者に求められるキャリアディベロップメントのコア価値の理解。〔第2回演習課題提出締切日〕

教科書

なし。

参考書、講義資料等

「理系のための研究生活ガイド(第2版)」 坪田一男、ブルーバックスB-1671、講談 社、940円
「院生・ポスドクのための研究人生サバイバルガイド」 菊池俊郎、ブルーバックスB-1709、講談社、820円
「自分の小さな「鳥カゴ」から飛び立ちなさい」 河合江里子、ダイヤモンド社、1,400円
「理系のためのキャリアデザイン 戦略的就活術」 増沢隆太、丸善出版、2,000円
「検証なぜ日本の科学者は報われないのか」 サミュエル・コールマン、文一総合出版、2,400円
「アメリカの大学・ニッポンの大学」 苅谷剛 彦、中公新書ラクレ429、中央公論新社、840円 
「理系の女の生き方ガイド-女性研究者に学ぶ自己実現法」 宇野賀津子、坂東昌子、ブルーバックスB-1307、講談社、860円
「博士 号だけでは不十分! 理系研究者として生き残るために」 ピーター・J・ファイベルマン、白楊社、1,800円

成績評価の基準及び方法

授業の参加度( 63%)と課題提出 (37%)による。

関連する科目

  • 他のキャリア科目

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

他学期開講の「博士キャリアデザインⅡ」との重複履修は不可。
他のGA0対応キャリア科目との重複登録は可であるが、GA0対応の履修必要単位は1であることに注意。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

iidpinfo[at]jim.titech.ac.jp
(氏名・所属を記して連絡のこと)

オフィスアワー

一般的ビジネスアワー(平日9時~17時)

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