「サイエンティフィック コミュニケーション(SC)」は、学生の実践的なコミュニケーションスキルと効果的なライティングスキルに焦点を当てつつ、科学トピック全般に関連するコミュニケーションスキルを育成することを目標としています。そのために、効果的に自分の研究を伝える方法、また、様々な聴衆に科学的なデータを伝達するための幾通りかの方法を教授します。
コースは、別途開講される「テクニカルディスカッション(TD)」と「テクニカルライティング(TW)」のクラスを補完することを意図しています。「SC」によってカバーされるトピックの一部はTDとTWのための入門的話題であり、一部はTD・TWからの発展的話題により構成されています。従って、TD・TWを履修した/或いはこれから履修しようと考えている学生にとっても、本講義を履修することにより、さらなるコミュニケーション力の向上を期待することができます。
コースの終わりまでに、以下の能力を身につけさせます。
- 科学論文を読む事に慣れる
- 科学的データの効果的な伝達方法を学ぶ
- 自信を持って、効果的に聴衆に接する
- 様々なタイプの観客に対して講演する
科学的報告、科学論文、書面コミュニケーション、オーラルコミュニケーション
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
本クラスは「write⇨speak⇨communicate」のパターンで講義を進める予定なので、授業遂行のために各学生の参加と貢献が求められます。ライティング及びクラス参加者との相互作業を通じて、科学的報告実技の練習を行います。また、ショートリーディングの割り当てや演習課題が課されますので、各学生からの積極的寄与が求められます。
(* )何人かのマスタの学生は、(オリジナルの研究活動に携わった期間が短いために)、博士レベルの課題に対応することが難しい場合も想定されるので、インストラクターとの相談により別の課題が割り当てられる場合もある。
1クラスの聴講者は(サイエンティフィックコミュニケーションを含めて)30名以内を目途とする。従って、場合によっては抽選により履修者を選択する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | コースオリエンテーション | - |
第2回 | 科学的分析方法についての復習 -科学的方法及び科学論文の構造 | 科学者たちの仕事の仕方を通じ、どのようにして彼らは自分の成果を報告しているのかを学ぶ |
第3回 | 効果的な科学的コミュニケーションのための戦略 -実験データを報告するための方法 -書面、口頭コミュニケーションにおける“べし&べからず”集 | 重要な科学的発見を発信するために効果的な様々なテクニックや方法を学ぶ |
第4回 | オーラル・コミュニケーションの実践 - 科学的問題の議論 - 視聴者の分類 | 様々な種類の聴衆に対して研究成果を伝える方法を学ぶ |
第5回 | 科学分野におけるオーラルコミュニケーション力の強化 | オーラルプレゼンテーションにおける、内容面、および言語面での最適化を学ぶ |
第6回 | 科学分野における書誌コミュニケーション力の強化Ⅰ | ライティングにおいて、成果を効果的に伝え確信させる方法を学ぶ:内容面の最適化 |
第7回 | 科学分野における書誌コミュニケーション力の強化Ⅱ | ライティングにおいて、成果を効果的に伝え確信させる方法を学ぶ:言語面の最適化 |
無し
無し
講義での貢献40%、演習課題の評価60%
Master's Technical Writing, Master's Technical Discussion
iidpinfo[at]jim.titech.ac.jp
(予約制)月曜日の14.00から16.00