2021年度 情報科教育法III   Method of Teaching Informatics III

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開講元
教職科目
担当教員名
松田 稔樹  波多野 和彦 
授業形態
演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
集中講義等 (W9-319)  
クラス
-
科目コード
LAT.I301
単位数
1
開講年度
2021年度
開講クォーター
3-4Q
シラバス更新日
2021年3月19日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

・共通教科「情報」の「情報I」の年間指導計画を再検討した上で,特定の単元を題材として,単元設計,授業設計,教材開発,学習成果の評価方法の検討を具体的に行い,模擬授業を通じて改善点を議論した上で,改善した指導案,教材,評価問題を完成させる演習を行う。
・共通教科「情報」の授業実施に必要な実践的問題解決力を修得することを目的とする。模擬授業を通じて,授業におけるICTの活用を含めた教授技術の向上を目指す。

到達目標

教職課程コアカリキュラムの到達目標(2)-4)に重点を置きながら、(1)-5),(2)-5)以外の全ての目標を扱う。
・「教育工学」と「教育課程編成の方法」で学ぶカリキュラム及び授業設計・評価手法と,「情報科教育法Ⅰ」「同Ⅱ」で学ぶ共通教科「情報」の内容・方法に関する基礎知識を有機的に結びつけ,「問題解決の縦糸・横糸モデル」が示す指導上のポイントをふまえた年間・単元計画や,それをふまえた指導案を記述できるようになる。
・教科書や参考図書、Web上の教材資料などを参考にして、生徒の多様な実態を考慮しつつ、学習指導要領が求める目標を効果的に達成するために、多様な指導計画を発想し、その中からより良い案を選択できる。
・効果的な教授スキルを活用しながら、生徒の状況を把握し、教師の意思決定モデルに基づく適切な判断をしながら指導計画に即した授業を実施できる。
・共通教科「情報」の課題に対応した指導の改善の方向性を認識し、具体的な指導計画を立案できる。

キーワード

単元指導計画,指導案作成,教材開発,模擬授業,教授スキル,問題解決の縦糸・横糸モデル、情報的な見方・考え方,内部知識,外部知識,評価規準

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

1回あたり2~5時限分の集中講義を4回行う。毎回、次の授業に必要な資料を作成してくることを必須の課題とする。授業では当該資料に基づいて発表(または模擬授業)と討議を行い、最終課題としてそれらを改善することを求める。http://www.et.hum.titech.ac.jp/~matsuda/informatics3.html で日程や事前手続きを確認のこと。4回目の授業は数学科教育法3と合同で行うことを想定しているので、両科目を同時履修する可能性がある場合は、9月末までのできるだけ早い段階で連絡すること。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 単元の展開と課題の発想・教材化 指定された単元の指導計画の作成、指定された授業の目標分析と授業展開分析
第2回 目標分析と教材開発の方法 指定された授業の指導案と教材の作成
第3回 指導案および教材の設計 指導案および教材の改善
第4回 模擬授業の実施と授業評価・改善 模擬授業結果に基づく指導案および教材の改善

教科書

・文部科学省 高等学校学習指導要領
・文部科学省 高等学校学習指導要領解説 情報編
・高等学校共通教科「情報」の教科書(各年度毎に使用する教科書を指定する)
・松田稔樹・星野敦子・波多野和彦(2013)「学習者とともに取り組む授業改善~授業設計・教育の方法および技術・学習評価」学文社の第2部

参考書、講義資料等

・研究室で開発した情報科各単元指導用ゲーミング教材
・国立教育政策研究所:評価規準の作成,評価方法の工夫改善のための参考資料(高等学校)

成績評価の基準及び方法

・課題提出状況,課題達成度に基づいて評価する。
・4回分の課題が1つでも提出されていない者は単位取得を認めない。
・授業は全ての回について出席することを条件とする。

関連する科目

  • LAT.A203 : 教育工学
  • LAT.A206 : 教育課程編成の方法
  • LAT.I201 : 情報科教育法Ⅰ
  • LAT.I202 : 情報科教育法Ⅱ
  • 「情報」の教科に関する科目

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

・上記関連科目(1)の単位を既に取得しているか,同じ年度に本授業に先立って履修し,単位取得の条件を満たしていること。
・上記関連科目(2)について、4分野以上について、合計18単位以上取得していること。
・教務課への履修申告の他に,下記連絡先メールアドレスに対して、掲示や教職課程Webページに指定された期日までに、履修希望の連絡と必要事項(学籍番号、名前、所属、メールアドレス)を連絡すること。この連絡が無いと、授業の課題の連絡が届かず、単位は取得できないことになるので注意すること。
・本授業は,本学で教育実習を履修する予定の者に対して模擬授業を実施する機会を提供するものであり,科目等履修生に関しては本学卒業生のみを受け入れる。
・過去に本授業と同等の授業の単位を修得した者は,本授業を履修できない。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

info-ask[at]et.hum.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること

その他

・指導計画作成、教材作成に必要なOffice系ソフトウェアの利用環境を持ち、操作に習熟していることを前提とする。
・授業で提出した指導計画や教材は、学校現場でも活用できるように、知的財産権に十分配慮したものとする。

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