授業のテーマは、現代社会における教職論である。すなわち、現代の教職に関して重要な概念・理論について学ぶ。さらに、学校教育の具体的な実践について、教職論の概念・理論を手掛かりとし、客観的・具体的に考察する。学校教育の実践を具体的に理解するために、関連する人文社会科学の最新の成果を含む様々な資料も用いる。
これらを通して、より良い授業とより良い学校の担い手(生涯において学び続ける教師)となるための基礎(学び方の学びを含む)を確立する。
授業の到達目標は、①現代の教職論の概念・理論(教職の意義・役割・職務内容・チーム学校に関する諸概念・諸理論)についての理解を踏まえ、現代社会の教職について客観的・具体的に説明できること、②現代社会の教職に関する重要な主題について、複数の見解を理解した上で、独自の見解を客観的・具体的に説明できること、である。
【教職の意義及び教員の役割・職務内容(チーム学校運営への対応を含む)】の目標の全てに対応。
教師の専門性、役割、責任、専門性開発、専門家共同体
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
授業の方法は、教職論の概念や理論についての講義を行い、適宜グループ学習を取り入れる。
第1回は本授業全体のオリエンテーションを含み、第8回には本授業全体に対する総括的考察(理論と実践の統合的な理解の形成)を行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 現代社会における教職論の基礎(本授業のオリエンテーション=主題・対象・方法・評価と学び方の学びを含む) | 基本的な概念と理論について説明することができる。 |
第2回 | 公教育の特質と教職の意義 | 同上 |
第3回 | 教師の仕事の特質と職務の内容―判断・省察・見識― | 同上 |
第4回 | 教師の「専門性」と教員の役割 | 同上 |
第5回 | 授業改革・学校改革を支える教師の「専門家共同体」の特質 | 同上 |
第6回 | 「チーム学校」の意義と課題 | 同上 |
第7回 | 学び続ける教師へ | 同上 |
第8回 | 現代社会における教職=総括的考察 | 同上 |
適宜、配布する。
秋田喜代美・佐藤学(編)、2015、『新しい時代の教職入門【改訂版】』、有斐閣。
佐藤学、2015、『専門家として教師を育てる―教師教育改革のグランドデザイン―』、岩波書店。
高橋浩・金田健司(編)、2019、『教育の本質と教師の学び』、学文社。
佐藤学、1997、『教師というアポリア―反省的実践へ―』、世織書房。
鈴木悠太、2018、『教師の「専門家共同体」の形成と展開―アメリカ学校改革研究の系譜―』、勁草書房。
伊藤良高・岡田愛・荒井英治郎(編)、2021、『教育と教職のフロンティア』、晃洋書房。
レポート評価:50%(最終レポート)、平常点評価:50%(授業への参加度、授業内の小レポート及びポートフォリオの作成)。
ない。