2016年度 情報科教育法Ⅱ   Method of Teaching Informatics II

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開講元
教職科目
担当教員名
松田 稔樹  玉田 和恵  波多野 和彦 
授業形態
演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
集中講義等 (W9-319)  
クラス
-
科目コード
LAT.I202
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本科目は3部構成であり,それぞれの概要とねらいは以下の通りである。
・実際に学校の年間行事計画表と教科書とを参照しながら,年間指導計画・単元指導計画案を立案し,各回の授業の目標と観点別評価観点とを明確にする作業を行う。その際,グループで作業分担を行うことで,共同作業におけるICTの効果的な活用やそのための工夫について考える練習もする。
・情報モラルを指導するためのさまざまな指導法を体験しながら,現状の情報モラル指導の問題点を明確にし,それを克服するための新たな指導法や評価方法について解説する。
・表計算ソフトウェアを活用した学習評価のためのデータ分析を演習として行いながら,問題解決の目的や条件に応じてICTを活用すべきか否かを判断することについて考察する。

到達目標

・共通教科「情報」に対して指摘されている指導上の問題点(機器操作指導の偏重)の克服を目的として,情報の科学的な理解,情報社会に参画する態度の育成に主眼を置いた共通教科「情報」の学習目標設定と単元指導計画立案ができる。
・情報モラル教育におけるルール教え込み型指導法の問題点を指摘できるとともに,適切な指導法として「3種の知識」による指導法の特徴や指導上のポイントを理解し,有効なトピックスを選択して具体的な授業や教材を設計できる。
・同じ問題でも、目的や条件によってICTを活用すべきか否かの判断を変えるべきであることを認識した上で、教師自身にとっての問題解決事例である生徒に対する学習評価を事例に表計算ソフトウェアの適切な活用を考えられる。

キーワード

共通教科「情報」、情報的な見方・考え方, 年間指導計画,目標分析,情報モラル/安全/セキュリティ教育,教育評価

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

1回あたり5時限分の集中講義を3回行う。授業は、「情報科教育法3」の履修に間に合うように、夏休み(9月)の後半に行う。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 「社会と情報」または「情報の科学」の年間指導計画作成 科目の年間指導計画、特定単元の指導計画と目標分析
第2回 「情報モラル」の指導 情報モラル指導のための指導案作成
第3回 学習評価とExcelを活用したデータ処理 情報科における評価の実施案

教科書

・文部科学省(2009) 高等学校学習指導要領.
・文部科学省(2010) 高等学校学習指導要領解説・情報編(Web)
・各教科書会社から出版されている「情報」の教科書(こちらで用意する)

参考書、講義資料等

http://www.et.hum.titech.ac.jp/~matsuda/informatics2.html

成績評価の基準及び方法

・出席状況、演習、レポート等の成果に基づいて行う。
・1回以上欠席した場合は、単位取得を認めない。また、年間指導計画作成の回は、全員が出席する必要がある。

関連する科目

  • LAT.I201 : 情報科教育法Ⅰ
  • LAT.A203 : 教育の課程・方法の設計と改善
  • 「情報」の教科に関する科目

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

・上記関連科目(1)の単位を既に取得していること。
・上記関連科目(2)について、合計18単位以上を既に取得していること。
・教務課への履修申告の他に,下記連絡先メールアドレスに対して、7月末までに履修希望の連絡と必要事項(学籍番号、名前、所属、メールアドレス)を連絡すること。
・過去に本授業と同等の授業の単位を修得した者は,本授業を履修できない。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

info-ask[at]et.hum.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること

その他

本科目を「情報科教育法3」と同じ学期に履修し、合格の連絡を受けた者は,「情報科教育法3」における「教科教育法2」の単位を取得している者と同等とみなす。

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