古典ラテン語を学ぶ。古典ラテン語は古代ローマ時代に用いられた言語である。現代の西欧諸国では、フィンランド語、ハンガリー語を除くすべての言語がラテン語から派生して作られた。したがって、古典ラテン語を学ぶことにより、現代西欧の言語への理解を深めることができる。紀元前1世紀から紀元後1世紀の、いわゆる古典ラテン文学の黄金時代には、キケロ、ウェルギリウス、オウィディウス、カエサル、リヴィウスなどによる、多くの作品が残された。また、中世ラテン語は、中世ヨーロッパのキリスト教世界の中で長い年月の間使われ続け、ローマ・カトリックでは、今日でもラテン語を用いている。長い間ラテン語はあまり変化を遂げることはなかった。このため、古典ラテン語と中世キリスト教ラテン語は殆ど変わらない。授業では古典ラテン語を学ぶが、それにより中世ラテン語やキリスト教のテキストを読むこともできる。ラテン語はまた学問領域の共通語として、学名を付ける時に用いられるので、科学者にとってラテン語を学ぶことはきわめて重要である。
古典ラテン語の初級文法を修得する。名詞の格変化、動詞の活用変化など、基本的な文法事項を反復練習などにより学ぶ。古典ラテン語文法を学ぶことにより、古典ラテン語を読むことの出来る語学力を身につける。ヨーロッパ文化はラテン語を通じて、ギリシア・ラテン文化を受容した。したがってラテン語の学習により、ヨーロッパ文化をより深く理解することができる。
古典ラテン語
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
古典ラテン語の項目ごとに文法的な説明をし、それに関する練習問題を宿題とする。次週にその答え合わせを行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 不定詞、接続法現在 | 不定詞、接続法現在を学ぶ。 |
第2回 | 不定代名詞、接続法未完了過去 | 不定代名詞、接続法未完了過去の変化を覚える。 |
第3回 | 動名詞、動形容詞 | 動名詞、動形容詞について理解する。 |
第4回 | 接続法現在完了、過去完了、接続詞 | 接続法現在完了、過去完了の活用変化を覚え、接続詞について理解する。 |
第5回 | 目的、結果を表す従属節 | 目的、結果を表す従属節について理解する。 |
第6回 | 比較文 | 比較文について理解する。 |
第7回 | 間節話法 | 間節話法について理解する。 |
第8回 | 試験 |
松平千秋、国原吉之助、『新ラテン文法』、東洋出版、1997年
特になし
試験70%、平常点30%
特になし