この授業科目では、将来の留学先を含めて大学レベルで行う学修・研究活動のために必要な英語運用力の基礎固めを行い、あわせて英語を使ったコミュニケーションに積極的に参加する姿勢を育てていく。
そのために、各回の授業において英語運用の四技能にまたがるトレーニングを行う。国際意識の醸成に資する目的で海外事情、異文化理解に関わる題材のほか、科学技術の基礎に関わる英語材料を使いながら、精確な読解力と聴解力を育む。さらには語彙・英語表現力の増強と口頭の発話練習を行うことによって、自信をもって英語で発信できる素地をつくる。
また将来の留学を見据えて、大学生活や研究に必要な語彙や英語表現を学ぶ。ここにはTOEFL形式の問題演習が含まれる。
大学レベルの学修・研究の場で、英語を使って関係者とコミュニケーションを取りながら成果を生み出していくためには、自らが発言をして仲間たちとの関係を構築していくことが必要となる。そのために、「英語第一」では文字として、また発言として自分の存在を知らせるしっかりした発信ができるような姿勢を学生が身に着けることを期待する。さらに、その発言が説得力を持つためには、大量の材料を受け入れた上で正確な情報を見きわめ、公正で妥当な判断力にもとづいて意見をまとめ、さらには誤解を招かないよう適切に表現していかなければならない。この授業はそういった情報受容と整理及び発信までを統合する高度の英語運用力獲得への基盤構築をねらいとする。
この授業科目では、学生はあらかじめ指定されたクラスの履修申告を行い、そのクラスで受講する。各クラスの担当教員は、「講義の概要とねらい」「到達目標」「キーワード」及び「学生が身につける力」を基本的な枠組みとして授業計画を作成し、授業を実施する。
この授業科目では、次のような英語の知識と運用力、及びコミュニケーションへの姿勢を身につけることを目標とする。
・将来の海外留学を意識しながら、大学での学修・研究活動に必要な英語運用力の範囲を知る
・海外事情、異文化理解、及び科学・技術の基礎を含む幅広い英語材料について要点を把握できる読解力及び聴解力
・発信のために有効な語彙や英語表現法についての知識を増やす
・英語を使って積極的に発言しようとする意欲をのばす
・論点をしぼり、構成を意識した短いパラグラフを英語で書く力をつける
英語運用の四技能 国際意識醸成 コミュニケーション 留学 TOEFL
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
学生には授業前にテキストの各ユニットを読んでおくことを求める。授業では、(1)各回のポイント説明、(2)演習問題の解答確認を行う。その後、(3)学生にその回のポイントを利用して、比較的平易な題材について英語による説明を組み立て、文章または口頭で発表してもらう。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 授業方針の説明--大学で学ぶ英語とは何か / 基本図形の英語表現 | 教科書Unit 1とUnit 2の本文及び演習問題 分類表現を使う |
第2回 | 基本図形の英語表現 (1) 点と線、平面図形 / 地図の説明をする 基本図形の英語表現 (2) 立体図形 / 地形・建築物を描写する | 教科書Unit 3, Unit 4, Unit 5の本文及び演習問題 順序の表現を使う |
第3回 | TOEFLの基本--目的、形式、演習問題 | アカデミックな英語の聴解と読解 |
第4回 | 計測の英語表現 / 数値と単位を使う | 教科書Unit 6の本文及び演習問題 数と量の表現を使う |
第5回 | 文字式の英語表現 / 数式を説明する | 教科書Unit 7の本文及び演習問題 定義とパラフレーズの表現を使う |
第6回 | 元素と化合物の英語表現 / 語源による語彙増強 | 教科書Unit 8の本文及び演習問題 因果関係の表現を使う |
第7回 | 物質の状態と性質を英語で言う / 場合分けの表現 期末試験 | 教科書Unit 9とUnit 10の本文及び演習問題 場合分けの表現を使う |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
Phillips, Terry, Kenji Hitomi, and Eiichi Yubune, Integrated Technical English 『テクニカルイングリッシュ入門』 (成美堂)
ISBN 978-4-7919-0075-6
各回のテーマにそった追加の資料と課題がある。
評価は英語の運用力とコミュニケーションに対する姿勢をもとに行う。
授業中のアクティビティ 20%
提出課題 30%
期末試験 50%
特になし
特になし