2021年度 文系エッセンス47:意思決定論D 1   Essence of Humanities and Social Sciences47: Decision Making D 1

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開講元
文系教養科目
担当教員名
猪原 健弘  勢川 聡美 
授業形態
講義    (ZOOM)
曜日・時限(講義室)
水1-2  
クラス
1
科目コード
LAH.S440
単位数
1
開講年度
2021年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2021年11月18日
講義資料更新日
2021年9月28日
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

本講義の主題は「GMCR:コンフリクト解決のためのグラフモデル」である。

コンフリクト解決のためのグラフモデル(GMCR: Graph Model for Conflict Resolution)について、その基本概念と分析方法を講義、ディスカッション、演習を通じて取り扱う。具体的には、「合理分析」、「提携分析」、「態度分析」、「効率分析(パレート最適性)」、「囚人のジレンマ」、「チキンゲーム」、「賢者の贈り物」、「共有地の悲劇」、「Elmiraコンフリクト」などを取り上げる。

複数の意思決定主体が関わる意思決定状況をGMCRの数理モデルで表現する能力、数理モデルを分析し結果を導出する能力、数理モデルの分析の結果を簡潔に他者に伝える能力を涵養することが本講義のねらいである。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。複数の意思主体が関係する意思決定状況を対象として、
1) 数理モデルで記述された対象の例を用いて、そこで使われている数理モデルの定義を述べることができる。
2) 数理モデルで記述された対象の例を分析して、その結果を他者に伝えることができる。
3) 扱いたい対象を適切な数理モデルを用いて記述することができる。
4) 数理モデルで表現された対象を分析し、その結果を他者に伝えることができる。

キーワード

コンフリクト解決のためのグラフモデル(Graph Model for Conflict Resolution: GMCR); 合理分析; 提携分析; 態度分析; 効率分析(パレート最適性); 安定性; 均衡; Nash; GMR; SMR; SEQ; 移動; 改善; 制裁; 脱出; 囚人のジレンマ; チキンゲーム; 賢者の贈り物; 共有地の悲劇、Elmiraコンフリクト

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

まず、基本概念の定義と分析⽅法についての講義が⾏われる。その後、受講⽣がグループで講義内容について検討し、演習に取り組む。そして、授業後に、個⼈の考察や他の受講⽣の考え、講義、演習を通じて学んだことを、受講⽣それぞれが「サマリー・レポート」に書いて提出する。また取り組んだ演習の解答を提出する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ガイダンス; 自己紹介; 数理的アプローチ; コンフリクト解決のためのグラフモデル(Graph Model for Conflict Resolution: GMCR); 合理分析; 効率分析(パレート最適性); 提携分析; 態度分析 本講義で扱う話題を3つ以上述べよ。新しい仲間を3人以上見つけよ。
第2回 記号; GMCR; 合理分析(移動; 改善; 制裁; 脱出); 安定性(Nash; GMR; SMR; SEQ); 均衡; 効率分析(パレート最適性) コンフリクトのグラフモデルの定義を述べよ。合理分析と効率分析の目的を述べよ。
第3回 例と分析演習(囚人のジレンマ; チキンゲーム; 賢者の贈り物) 2人の意思決定者が関わる意思決定状況の例を2つ挙げ、コンフリクトのグラフモデルとして表現し、合理分析と効率分析を行え。
第4回 提携分析(提携行動(移動; 改善; 制裁; 脱出); 安定性; 均衡) 提携分析の特徴を述べよ。
第5回 例と分析演習(共有地の悲劇、Elmiraコンフリクト) 3人の意思決定者が関わる意思決定状況の例を2つ挙げ、コンフリクトのグラフモデルとして表現し、提携分析と効率分析を行え。
第6回 態度分析(態度、関係行動(移動; 改善; 制裁; 脱出); 安定性; 均衡) 態度分析の特徴を述べよ。
第7回 例と分析演習(囚人のジレンマ; 賢者の贈り物; 共有地の悲劇、Elmiraコンフリクト)、まとめ: レポート課題と発展的内容(遷移時間分析; 阻止行動; 回避行動; 選好変化; 態度変化; 態度の安定性) 2人から3人の意思決定者が関わる意思決定状況の例を2つ挙げ、コンフリクトのグラフモデルとして表現し、態度分析と効率分析を行え。 3人以上の意思決定者が関わる意思決定状況の例を1つ挙げ、コンフリクトのグラフモデルとして表現し、合理分析、提携分析、態度分析、効率分析を行え。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし。

参考書、講義資料等

講義資料はT2SCHOLA等により与える。

[参考書・参考資料]
1. 猪原健弘, コンフリクト解決のためのグラフモデル - GMCR: The Graph Model for Conflict Resolution, オペレーションズ・リサーチ 経営の科学 特集, Vol.58, No.4, pp. 204 -211, April 1, 2013.
2. T. Inohara, Relational dominant strategy equilibrium as a generalization of dominant strategy equilibrium in terms of a social psychological aspect of decision making, European Journal of Operational Research, Vol.182, No.2, pp.856-866, October, 2007.
3. T. Inohara, Relational Nash equilibrium and interrelationships among relational and rational equilibrium concepts, Applied Mathematics and Computation, Vol.199, No.2, pp.704-715, June, 2008.
4. T. Inohara and K. W. Hipel, Coalition analysis in the graph model for conflict resolution, Systems Engineering, Vol.11, No.4, 343-359, 2008.
5. T. Inohara and K. W. Hipel, Interrelationships among noncooperative and coalition stability concepts, Journal of Systems Science and Systems Engineering, Vol.17, No.1, pp.1-29, March, 2008.
6. T. Inohara, Keith W. Hipel, and S. Walker, Conflict analysis approaches for investigating attitudes and misperceptions in the War of 1812, Journal of Systems Science and Systems Engineering, Vol.16, No.2, pp.181-201, June, 2007.

成績評価の基準及び方法

成績評価は、毎回の授業の「サマリー・レポート」(学んだことの簡潔なまとめ)(合計50%)と演習の解答(合計50%)に基づいて⾏う。

⽋席理由に関わらず、⽋席した⽇の代替措置はない。
⽋席した⽇の授業内容については、T2SCHOLA等で提供される資料で確認すること。

関連する科目

  • LAH.T108 : 意思決定論A
  • LAH.T208 : 意思決定論B
  • LAH.T307 : 意思決定論C
  • LAH.S508 : 文系エッセンス39:意思決定論E
  • SHS.M461 : 認知・数理・情報分野方法論S1

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

意思決定状況の分析への興味があることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

猪原健弘(いのはらたけひろ)教授、inostaff[at]shs.ens.titech.ac.jp

問合せをする際に、メールの件名には科⽬名、メールの本⽂には学籍番号と⽒名を⼊れてください。

その他

当講義は理学の内容からなる。

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