この講義は予備知識の有無にかかわらず,経済学に関心のあるすべての学生を対象としている。講義ではミクロ経済学,マクロ経済学,そして計量経済学の基礎的な知識を扱う。ミクロ経済学は個人、家計、企業などの最小単位の経済主体を扱う分野であり,マクロ経済学はGDPや失業率などの経済活動を集計した、一国全体の経済現象を扱う分野である。また,計量経済学では経済理論に基づいて立てられた仮説の妥当性について、実際の経済データを使って検証する。いずれの分野においても具体例を用いて,より現実に近い観点から経済学の基本を学んでいく。学生たちが日常生活における様々な経済現象に対して,経済学者の身になって考えてもらえるように導くのが本講義の目標である。
本講義では以下の内容を目標とする。
1) ミクロ経済学における消費者と生産者の行動、ゲーム理論の基礎について理解できること
2) マクロ経済学における主要な指標および国の総需要、総供給の関係について理解できること
2) 統計学の基礎と計量経済学で行う因果推論の必要性について理解できること
ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学
専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
オンデマンド形式により各自講義動画を試聴する形で進める
学生の主体的な学習を促すためにアクティブ・ラーニングやレポート課題を積極的に動画内に取り入れていく
なお、レポート課題は講義内に解くものと講義後に提出するもの(提出期限は原則講義日翌日の23:59)がある
講義についての質問・相談は授業用メーリングリストや学修管理システム上の掲示板、コラボレーションツールで受け付ける
質問解答や相談対応などは必要に応じて、上記ツールにより全受講者に随時情報共有をする
演習問題等に対する解答の傾向を分析してよくある間違いやその解説を全受講者にフィードバックする
また、学修効果を上げるため,配布資料等の該当箇所を参照し,授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと
=4/8追記=
本講義は、集中講義の形式で以下の通り実施する。
**5-6限は通常時間帯開講(14:20-16:00)
8月16日(火) 1-2限、3-4限、5-6限(通常開講)
8月17日(水) 1-2限、3-4限
8月18日(木) 1-2限、3-4限
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ミクロ経済学:消費者行動と生産者行動 | 講義概要などを説明する 消費者行動と生産者行動の決定メカニズムを理解する |
第2回 | ミクロ経済学:需要と供給、市場均衡 | 需要と供給、市場均衡の概念を理解する |
第3回 | ミクロ経済学:ゲーム理論 | ゲームの構成要素、ナッシュ均衡を理解する |
第4回 | マクロ経済学:GDPと三面等価の原則 | GDPなどのマクロ経済学における指標と三面等価の原則を理解する |
第5回 | マクロ経済学:IS-LMモデルとAD-ASモデル | IS-LMモデル、AD-ASモデルの導出と応用を理解する |
第6回 | 計量経済学:基本編 | 統計学の基礎と計量経済学の概念を理解する |
第7回 | 計量経済学:応用編 | 相関関係と因果関係の違いと因果推論の概念を理解する |
特に指定しない。講義資料を配布する。
1) グレゴリー・マンキュー著 『マンキュー経済学I ミクロ編(第4版)』『マンキュー経済学II マクロ編(第4版)』東洋経済新報社
2) Jeffrey M. Wooldridge. 2000. "Introductory Econometrics: A Modern Approach (7th)". Cengage.
※ただし上記いずれも旧版可
期末レポート:70% (提出期限は8月21日 23:59まで)
小テスト・レポート:30%
特になし