講義の概要について
本講義では、「メディア」という概念について総合的な理解を深めてもらう。
通常、「メディア」とはテレビ、新聞、雑誌、ラジオ、ウェブニュースなどの「マスメディア」を意味するが、インターネットの浸透と、PC、携帯電話、スマートフォンなどの普及、SNSなどの発達で、誰もが情報の受発信ができる「だれでもメディア時代」になった。
だれもがメディアの消費者であると同時に当事者になったわけである。
それを踏まえて、マスメディアの歴史と現状、SNSなど新しいメディアサービスの仕組みと特徴、個人と組織のメディアとしての振る舞い方の現状を学び、メディアに関する基礎教養を身につける。
ねらい
メディア論は概して文系科目とみなされがちだが、現在のメディアはITが基盤となっている。
メディアビジネスに従事する人たちには、大学や大学院の理系コース出身者が目立つ。
さらに、研究職の場合、自らメディアとして情報発信する能力が求められる。
東京工業大学の新入生に当事者意識を持ってメディアに関する基礎知識と教養を身につけてもらうことが、本講義のねらいとなる。
①メディアの基本概念について理解する。②マスメディアがインターネットの登場で大きく変化をしたことを理解する。③あらゆる個人と組織がメディアになった現状を理解する。④メディアのビジネスモデルの基礎を理解する。⑤科学ジャーナリズムの重要性を理解する。⑥メディアと科学技術の関係性を理解する。
パーソナルメディア インターネット SNS マスメディア スマートフォン 広告ビジネス AR VR Meta
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
2022年春時点では、この授業はがZOOMを使ったリモート授業になるか、教室での対面授業になるか、確定しておりません。
現時点では、ZOOMとYOUTUBEの動画配信を組み合わせた授業の形態についてお知らせします。
授業は毎回zoomでのリアルタイム授業を基本とします。youtubeを活用した動画配信授業を行うケースもあります、また、ゲスト講師を招いて、100分間すべてゲスト講師によるzoomの授業がある可能性もあります。zoomのアドレスとyoutubeの動画配信アドレスはT2SCOLA経由で履修者に直接メールします。出席をとる都合上、授業開始の10分前からあけておきます。
教科書は使用しませんが、参考図書は明示します。パワーポイントや映像、音声などを授業では活用する予定です。
毎回の講義は、講義後にZOOMで録画した内容を、youtubeにアップします(ゲスト講師の回はアップしない可能性があります)。毎回の授業を受けた上でT2SCOLA経由で学籍番号 所属系 名前」を記入した「レポート」を提出してください。それが出席および評価点となります。
授業のZOOMアドレスは毎回同じものになります。事前にお知らせします。
授業内でGoogleフォームでのアンケートを行う機会があります。
授業内で、ブレイクアウトルームを活用したグループワークを行うケースがあります。
授業内で、私の方から指名して学生のみなさんに発表をしてもらったり、意見を述べてもらうケースがあります。顔出しの必要はありませんが、指名されたら発言をお願いします。
インターネット環境が不十分などの理由で、zoomにアクセスできない、動画が再生できない環境にあるなど受講が難しい学生は、メールで質問を受け付けます。おしらせください。
*本講義では最新のメディアコンテンツを多数紹介します。通常は、著作権上活用できないコンテンツをみなさんに見てもらうケースもあり得ます。それができるのは大学の教育利用のみで、一般公開はできません。本来ならば大学の教室内でのみ、学生のみなさんにお見せする内容を、今回は特例的にyoutubeを活用して見ていただくわけです。法律上、絶対にやってはいけないことは①授業講義のURLを公開したり、人に伝えること②授業内容を録画したりスクリーンショットを撮って、それをなんらかのかたちで公開したり、人に伝えること、です。以上は、すべて著作権法違反になり、厳重に罰せられます。もしそういうケースが露見した場合は、大学としても対応せざるを得ません。くれぐれも気をつけてください。
なお、私のインタビューがこちらに載っておりますので履修の参考にしてください。
https://educ.titech.ac.jp/ila/news/2020_04/058947.html
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | イントロダクション | 授業方針に対する理解 |
第2回 | メディアとはなにか | メディアの概念に対する理解 |
第3回 | マスメディアの歴史とインターネット革命 | マスメディアとインターネットの関係についての理解 |
第4回 | 携帯電話とSNSとだれでもメディア時代 | 誰もがメディアになる時代についての理解 |
第5回 | メディアとビジネス メディアと広告 | メディアのビジネスの中核たる広告業と課金についての理解 |
第6回 | 科学ジャーナリズムと技術ジャーナリズム | 科学技術ジャーナリズムに対する理解 |
第7回 | まとめ | メディア論についての総合的な理解 |
学修効果を上げるため,動画コンテンツ、教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特に使用しない。その都度プリントを用意する予定
『メディア論』(マーシャル・マクルーハン』ほか複数
授業参加度(出席および毎回の課題達成)70点 最終レポート 30点
特になし
yanase.h.aa[at]m.titech.ac.jp
この科目は、人数超過の場合には抽選を実施します。初回の授業に必ず出席するようにしてください。