東南アジアは、地理環境・社会・政治経済の多様性に富み、各国が独自の魅力を有する反面、統一的に理解することは難しい地域だと考えられます。また、比較的新興の地域であることを一因として、各国が特有の問題に面している地域でもあります。他方で、今後仕事や旅行で東南アジアを訪れることになる人は多く、あるいは日本にいても、東南アジア出身の人に接したり、東南アジアに関する報道に触れたりする機会はますます増えていくと思われます。本講義では、そのような場面で複雑な情勢・状況を的確に把握したり、他者とより深いコミュニケーションをとったりするための助けになるような知識や視点を提示します。
本講義のねらいは、受講生が東南アジア地域および各国の地理、文化、歴史、社会、経済、政治などに関する基礎的な知識を修得し、またそれらのトピックに関連した問題についての理解の手がかりを得ることをねらいとします。"
(1) 東南アジア地域および各国の地理、文化、歴史、社会、経済、政治などに関する基礎的な知識を修得していること
(2) 東南アジア地域および各国が直面している問題について理解する手がかりを得ていること
東南アジア、社会、文化、歴史、政治、経済、開発
専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
教員が用意するスライド資料に沿って授業を進めます。適宜、写真や映像資料等を用います。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション:「東南アジアを知る」ことの意義 | 東南アジア地域の概要を把握し、この地域について知ることの意義を考えます。 |
第2回 | 地理、環境 | 地理や環境について理解します。 |
第3回 | 言語・宗教・民族 | 言語・宗教・民族について関係性も踏まえながら理解します。 |
第4回 | 植民地支配、戦争 | 植民地支配および戦争の影響について理解します。 |
第5回 | 国家建設、経済発展、対外関係 | 各国民国家の形成および経済発展、対外関係について理解します。 |
第6回 | 教育と開発 | 教育と開発の関係について、具体的な事例をとおして理解します。 |
第7回 | 民主化とグローバル化、その“反動”:今日の東南アジア | 今日の東南アジアが直面する問題について理解します。 |
第8回 | 学習内容のまとめ、期末試験 | 本科目で学習した内容を振り返り、期末試験で知識修得および理解の確認を行います。 |
学修効果を上げるため,配布資料を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
指定しません。授業資料を配布します。
岩崎育夫(2017)『入門東南アジア近現代史』(講談社現代新書)、講談社。(ISBN:978-4062884105)
古田元夫(2021)『東南アジア史10講』(岩波新書)、岩波書店。(ISBN:978-4004318835)"
毎回のリアクションペーパー40%、期末試験60%。
特にありません。
この科目は、修士課程500番台の文系教養科目です。
東工大では、学士から博士後期課程まで継続的に教養科目を履修する「くさび型教育」を実践しています。番台順に履修することが推奨されており、修士課程入学直後の学期(4月入学者であれば1・2Q、9月入学者であれば3・4Q)に履修申告できる文系教養科目は400番台のみです。500番台文系教養科目は、入学半年してから(4月入学者であれば入学した年の3・4Qから、9月入学者であれば入学した翌年の1・2Qから)履修可能となります。