本年度はアメリカ合衆国にテーマを絞り、大統領選挙の歴史や仕組みを中心にアメリカ政治の基本を学ぶほか、国際情勢に対応する戦略や外交の流れと現在のアメリカ外交・安保政策の概要を明らかにする。さらに、ヒスパニック(中南米系)の人口増で変貌する社会や外国人を広範に受け入れるアメリカ社会の寛容さ、開放性にも理解を進める。これらの学習と講義の際の議論を基に、現在のアメリカに対する包括的な認識を深める。
歴史を踏まえて現在のアメリカ政治、外交の流れを理解し、特に2020年大統領選後のアメリカを展望する知力、判断力を養う。「衰退する大国」なのか否かについて、一定の結論を出すことを目指すと同時に、日本社会が学べる要素は何かも考察する。
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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本講義は、海外特派員及び解説委員の実務経験を持つ担当教員がその実務経験を 活かし,アメリカの政治・外交と歴史について、受講生自らが現場にいるかのような意識で学べる教育を行う。 |
戦略 外交 広い視野 開放社会 活力
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
毎回のテーマに沿って、教員の通信社ワシントン特派員(支局長)経験を基に概要を説明し、学生からの質問や意見を受けて、さらに内容を深める。出席を重視し、毎回出席を取る。なお、原則としてすべての講義は対面ないしライブ配信を予定している。
毎回Googleフォームでコメントシートの提出を課し、学修状況の確認を行う。同時に授業に関する質問もGoogleフォームで受け付ける。質問への回答はできる限り次回講義までにT2SCHOLAで共有する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 2020年大統領選結果の持つ意味とバイデン政権の政策 | 各回の授業で指示する。 |
第2回 | 大統領選の仕組みと歴史。アメリカ的民主主義とは何か | |
第3回 | 戦後のアメリカ外交と安保政策及び宇宙戦略 | |
第4回 | 「新冷戦」―アメリカは中ロとどう対峙するのか | |
第5回 | ヒスパニック急増で変わる社会―国家分裂の危機は? | |
第6回 | 開放社会の魅力―アメリカでの学校教育 | |
第7回 | 新時代のアメリカ―日米同盟の現在と将来 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
『大統領でたどるアメリカの歴史』明石和康著、岩波書店
適宜指示する。資料は教員が作成
毎回の授業内容の把握度(40%)及びレポート提出(50%)で判断。授業への参加(10%)を重視する。試験は行わない。
特になし
この科目は、修士課程500番台の文系教養科目です。
東工大では、学士から博士後期課程まで継続的に教養科目を履修する「くさび型教育」を実践しています。番台順に履修することが推奨されており、修士課程入学直後の学期(4月入学者であれば1・2Q、9月入学者であれば3・4Q)に履修申告できる文系教養科目は400番台のみです。500番台文系教養科目は、入学半年してから(4月入学者であれば入学した年の3・4Qから、9月入学者であれば入学した翌年の1・2Qから)履修可能となります。