2022年度 世界を知る:中東・アフリカ   Area Studies: Middle East and Africa

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開講元
文系教養科目
担当教員名
勝畑 冬実 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
水3-4(H121)  
クラス
-
科目コード
LAH.A504
単位数
1
開講年度
2022年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2022年4月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 本講義では、アラブ・イスラーム世界の社会・文化の現況について、特にイスラームとの関連を重視しながら紹介する。具体的にはイスラーム法、婚姻、衣服、メディア、映画、断食・巡礼などのトピックを扱い、それぞれが近代以降、特にグローバル化のもとでどのような変化を遂げながら今日にいたったかを確認する。主たるフィールドはエジプトとする。
 本講義のねらいは、イスラームという宗教が当該地域の人々の生活や社会の中にどのように根ざしているかを分析し、また、一口にイスラームといっても、その中には非常に多様な信仰のあり方が見いだせる点を確認することにある。これらによって、当該地域の人々と交流する際にどのような点に留意すべきか、相互理解のポイントをつかむことができよう。

到達目標

本講義を履修することによって以下の知識・能力を獲得する
① イスラームの宗教的特徴と近現代アラブ・イスラーム世界の歴史や文化についての基礎的な知識を身につけ、現在の文化的状況や関連する議論について、より広い視野で考察・評論できる
② 近現代のアラブ・イスラーム世界に関する文献を読解し、内容を簡潔にまとめられる

キーワード

イスラーム、エジプト、アラブ諸国、アラブ文化、宗教と社会

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本講義は対面授業で行う。各回の講義では、授業プリントをもとに、写真・映像資料を多数使用しながら、アラブ文化について読み解いてゆく。各回の授業後に、授業プリントの課題(配布された資料を読み、問いに答える、など)を行っておくこと。これらは予習・復習になるとともに、第4回後に提出する小課題、第7回授業で実施される試験の設問の一部ともなるので、必ず取り組むこと。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ガイダンス、イスラームの基礎知識の確認 イスラームの概要に関する問いに答える
第2回 イスラーム法の基礎知識の確認 ハラール認証の問題について調べる
第3回 婚姻と身分法改革~20世紀以降のムスリムの婚姻の変化~ ムスリムの婚姻についての配付資料を読み、問いに答える
第4回 衣服~19世紀以降のムスリム女性の服装の変化~ エジプトの女性問題についての配付資料を読み、問いに答える
第5回 メディア~新メディアの登場と信仰生活~ イスラーム法についての配付資料を読み、問いに答える
第6回 断食・巡礼の様子と近年の話題 イスラームの宗教儀礼についての配付資料を読み、問いに答える
第7回 試験 試験後にアップされる解答例のファイルを見て、振り返りを行う

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

なし。授業プリントを配布する。

参考書、講義資料等

授業プリントで提示する。

成績評価の基準及び方法

第4回授業後に提出の小課題(45%)および第7回授業で実施される期末確認試験(55%)の内容を総合して評価する。

関連する科目

  • LAH.A501 : 世界を知る:ヨーロッパ
  • LAH.A502 : 世界を知る:東アジア
  • LAH.A503 : 世界を知る:中南米
  • LAH.A505 : 世界を知る:南・東南アジア
  • LAH.A506 : 世界を知る:北米・オセアニア

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

その他

この科目は、修士課程500番台の文系教養科目です。
東工大では、学士から博士後期課程まで継続的に教養科目を履修する「くさび型教育」を実践しています。番台順に履修することが推奨されており、修士課程入学直後の学期(4月入学者であれば1・2Q、9月入学者であれば3・4Q)に履修申告できる文系教養科目は400番台のみです。500番台文系教養科目は、入学半年してから(4月入学者であれば入学した年の3・4Qから、9月入学者であれば入学した翌年の1・2Qから)履修可能となります。

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