ラテンアメリカという、日本から最も離れていると同時に、移民や経済関係そして文化交流などで強い結びつきを持っている地域について、様々な角度から紹介し、知識を深めてもらうことを目標とする。映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』などの映像資料や音楽など、様々な資料を使いながら、ラテンアメリカの文化と社会、そして講師の専門であるアマゾンの環境問題についても話をしていく予定である。
ラテンアメリカの社会と文化について、様々な角度からの知識を得るとともに、授業でのこれらの国々の紹介を通して、学生の皆さんに、自分の専門以外のことについて話を聞き、理解しようとつとめる能力、そして自分の専門をそれを知らない人に話し、理解してもらう能力を身につけてもらうことが、この授業の目標である。
ラテンアメリカ地域研究、アマゾン、ペルー、チリ、メキシコ
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
ラテンアメリカ諸国についての講義を中心に、動画などもまじえながら進めていく。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ガイダンス:ラテンアメリカとはどんな地域か | この授業の主旨と中南米地域の全体像を理解する |
第2回 | 映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』を通して知る中南米① | 映画を通して中南米の諸相に触れるとともに映像を通して舞台となる社会を学ぶトレーニングをする |
第3回 | 映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』を通して知る中南米② | 映画を通して中南米の諸相に触れるとともに映像を通して舞台となる社会を学ぶトレーニングをする |
第4回 | チリの文化と社会 | 新自由主義の旗手であると同時に社会運動が盛んなチリの社会を理解する |
第5回 | ペルーアマゾンの文化と社会 | ペルーアマゾンの先住民社会について知るとともに彼らにとっての環境問題とは何かを考える |
第6回 | メキシコの文化と社会 | メキシコの社会について概観し、独特の食文化を中心に文化を学ぶ。 |
第7回 | ラテンアメリカの音楽 | ラテンアメリカの音楽を聞き、その背景となる社会性や文化について学ぶ。 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
適宜資料を配布する
適宜資料を紹介する
毎回の振り返りレポート10点x7回+期末レポート(授業の振り返りと自分で調べた中南米事情)30点。ただし、期末レポートの提出がない場合(あるいはその質があまりに低い場合)は単位を出すことはできない(=振り返りレポートだけでは単位は出せない)のでご注意下さい。
特になし
この授業を担当することを機会に、みなさんとのやり取りを通して、自分自身もいろいろなことを学ばせてもらえたらと思っています。また、もしラテンアメリカ語出身の留学生の方や、ラテンアメリカの国に住んでいた経験のある方がいたら、よろしければぜひそのことを私に(そしてできればクラスでも)お話してもらえたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
この科目は、修士課程500番台の文系教養科目です。
東工大では、学士から博士後期課程まで継続的に教養科目を履修する「くさび型教育」を実践しています。番台順に履修することが推奨されており、修士課程入学直後の学期(4月入学者であれば1・2Q、9月入学者であれば3・4Q)に履修申告できる文系教養科目は400番台のみです。500番台文系教養科目は、入学半年してから(4月入学者であれば入学した年の3・4Qから、9月入学者であれば入学した翌年の1・2Qから)履修可能となります。