本講義は、科学技術を用いたさまざまなアート表現を学びながら、実際に自分の作品の制作を行います。制作のテーマは「ドラえもんのひみつの道具を実装する」。アートを手段として、社会に問いを投げかける方法と可能性を学びます。
本講義のねらいは、三つあります。一つめは、科学技術を用いたさまざまなアートに親しむこと。二つ目は、技術の進歩が身体観や倫理観に与える影響について理解すること。三つめは、アート作品の制作を経験することです。
本講義を履修することによって以下の能力を修得することを目指します。
1)科学技術研究にいきるアート的な発想力や創造性を身につける
2)自分の感覚的な印象を、分析的かつ総合的に言葉にすることができる
3)他者との議論を通じて、作品を多角的にとらえることができる
アート、身体、メディアアート、バイオアート、バーチャルリアリティ、人工知能、障害、ワークショップ
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
・授業は規定の授業時間にZoomを用いて行います。ライブでの受講が難しい場合には、録画したものをストリーミングで見られるようにしますので、各自で自習してください。URLは授業後にお知らせします。
・講義、ワーク、作品の制作を組みあわせて行います。ワークや制作は各自、自宅にて行います。
・制作は初めてという人が多いかと思いますが、ヒントや資料をたくさん提供しますので、のびのび取り組んでください。ハイテクでもローテクでも大丈夫。作品の見た目の出来ではなくそこに至るまでの思考の深さで評価します。
・課題の提出および制作した作品の発表にはInstagramを使用します。詳しい使い方は初回の授業でお知らせしますので、必ずそれにしたがって準備をするようにしてください。アカウントはニックネームで管理しますので、授業と関係のない投稿が他の受講者に知られることはありません。
・インターネット環境等の問題で受講に不安がある場合には、伊藤までメールにて相談してください。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ガイダンス | 講義の意図を説明できる |
第2回 | アートとテクノロジーの出会い | アートとテクノロジーの関係が歴史的にどのように展開していったか説明できる |
第3回 | メディアアート(1) | サイバネティクスの考え方について説明できる |
第4回 | メディアアート(2) | ネットワークを使ったアートについて説明できる |
第5回 | メディアアート(3) | ヴァーチャルの考え方を説明できる。 |
第6回 | ワークショップ | ドラえもんのひみつの道具を分析する |
第7回 | バイオアート(1) | アートとエコロジーの関係を説明できる |
第8回 | バイオアート(2) | アートとジェンダーの問題の関係を説明できる |
第9回 | スペキュラティブデザイン(1) | フィクショナルなシナリオの書き方を身につける |
第10回 | 中間発表 | 作品の計画について発表する |
第11回 | スペキュラティブデザイン(2) | アートを用いて社会とかかわる方法を知る |
第12回 | スペキュラティブデザイン(3) | 感覚的な経験を通して考えることの意味を理解する |
第13回 | 作品発表と講評(1) | 作品を発表して、お互いに講評する |
第14回 | 作品発表と講評(2) | 作品を発表して、お互いに講評する。 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書は指定しません。授業で扱う作品の画像は、事前にOCW-iにアップします。
授業中に指示します。
中間発表20%、作品発表30%、それ以外の課題50%
特になし
ito.a.ah[at]m.titech.ac.jp