2022年度 科学史B   History of Science B

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開講元
文系教養科目
担当教員名
文 恒 
授業形態
講義    (ブレンド型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(H112)  木1-2(H112)  
クラス
-
科目コード
LAH.T202
単位数
2
開講年度
2022年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2022年12月19日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義は、科学という営みの社会における位置を中心としてその歴史をたどる。
科学は現代社会の重要な一部であるが、この位置に到達する過程は必ずしも自明ではない。本講義は、科学にまつわる諸要素の起源と変遷をたどることで、科学に対してより全面的に認識し、その社会的属性について理解を深める。

到達目標

1.科学の社会性を認識し、歴史において科学と社会と影響しあう過程を知る。
2.現代社会における科学の複雑性と多様性を意識し、その中の自分の立ち位置を考える。

キーワード

科学史 科学哲学 科学と社会 職業化 制度化

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

(11/16更新)
本講義はライブ型+オンデマンド型の形式を採用し、
第1回、第6回、そして第8回から第14回、計9回をZoomを使用したライブ形式、
第2回から第5回、および第7回、計5回を録画を利用したオンデマンド形式で授業を進める。
形式によらず、毎回の授業はテーマに沿って講義を進め、適宜映像資料などを展示する。
毎回の授業で提出させる小レポートも授業形式によらず、講義内容に対するフィードバックとして参考・評価する。
質問などはメールやT2SCHOLAの掲示板で随時受け付ける。
課題の〆切は、余裕をもって設定するが、詳細は授業内でアナウンスする。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ガイダンス:科学史とは 一般人、科学者、科学史学者それぞれにとっての「科学史」の意味を認識する。
第2回 知識による世界観 古代ギリシャから現在まで知識がもたらした世界に対する理解の主な変化を把握する。
第3回 知の探究という活動の性格 知識を生み出すのは人間であるため、その背後にさまざまな社会的要素が存在することを認識する。
第4回 ルネサンスにおける科学 ルネサンス期に科学活動が活発になる社会的条件について知る。
第5回 「科学革命」とその背景 ガリレオやニュートンなどが起こした「科学革命」にまつわる社会的要素を把握する。
第6回 組織化科学の登場 学会の誕生を通して、科学の組織化の原点を知る。
第7回 制度化の道のり 科学アカデミーの設立を通して、科学の初期制度化の過程を把握する。
第8回 大学と科学 科学教育と研究が大学に入り、そして定着する過程を把握する。
第9回 科学の重要性に対する認識 19世紀から20世紀初頭にかけて科学に携わる人たちの科学の重要性に対する考え方を知る。
第10回 科学事業の拡大 20世紀前半のアメリカが筆頭となる科学教育及び研究規模の拡大の過程について知る。
第11回 ビッグサイエンス 科学の巨大化にまつわる諸条件について知る。
第12回 国家と科学 科学が国家の発展と結び付けられる背景を知る。
第13回 科学内部の社会構造 科学コミュニティは小さな社会でもあることを認識し、その内部にある構造や過程を知る。
第14回 現代社会における科学の様相 さまざまな領域と影響しあう一つの社会部門としての科学が持つ多様性と複雑性を把握する。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし。

参考書、講義資料等

古川安、『科学の社会史』、ちくま学芸文庫、2018年。
講義中も適宜参考文献を提示する。

成績評価の基準及び方法

授業への参加(出席と小レポート)60%
中間レポート 20%
期末レポート 20%

関連する科目

  • LAH.T102 : 科学史A
  • LAH.T302 : 科学史C
  • LAH.T103 : 技術史A
  • LAH.T203 : 技術史B
  • LAH.T303 : 技術史C
  • LAH.T204 : 教養特論:大学史

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

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