2022年度 コミュニケーション論B   Communication B

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開講元
文系教養科目
担当教員名
中野 民夫 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(W9-716)  木1-2(W9-716)  
クラス
-
科目コード
LAH.H207
単位数
2
開講年度
2022年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2022年4月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義は、簡単な正解のない様々な課題に対して多様な人々の「協働」や「共創」が求められる時代に、人と人が対面して話し合う生身のコミュニケーション力を高める。また、自らが良き話し手や聴き手になるだけではなく、人々が集い話し合う場を創って円滑に進行する「ファシリテーション」の基礎を身につける。
 ねらいは、今後のチームでの研究活動や仕事など、協働・共創の場に不可欠なコミュニケーション力と、参加型の場を創って進行するファシリテーション力の基礎を、楽しいワークショップ体験を通じて身につけること。

到達目標

 本講義を履修することによって以下の能力を修得する。
1)初対面の人とでも、創造的な対話を楽しむことができる対人コミュニケーションの力。
2)人々が集い楽しく話し合える場を創り、円滑に進行できるファシリテーション力の基礎。
3)自分でテーマを設定しオリジナルワークショップを企画し、プログラムをデザインする。

実務経験のある教員等による授業科目等

該当する 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容)
教員は30年に渡る広告会社でのコミュニケーションによる問題解決の仕事と、25年の参加体験型ワークショップをファシリテート(進行促進)してきた経験から、問題が複雑化し簡単な正解がない時代に、多様な人々が楽しく協働・共創できる場を創れる人(ファシリテーター)を育むべく奮闘している。コミュニケーション論Bでは、「聴く力」をベースとした対話力、「伝わる」ための表現力に加えて、「話しやすい場」を創る実践的なファシリテーション力の基礎を養いたい。

キーワード

コミュニケーション、ファシリテーション、対話、協働、共創、ワークショップ

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

教員からの一方的な講義ではなく、小グループで受講生が主体となって話し合い、ともに考え創造していく参加体験型のワークショップ形式で行う。前半は、小グループでの自己紹介や対話、ペアでのインタビュー、全員参加のワールドカフェというワークショップなどを経験する。後半は、人が集う場をデザインし進行するファシリテーションを実践的に学び、最後に全員が20分のミニワークを企画し、9人程のグループで交代でファシリテートする。体験とフィードバックを通して学び合う。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 オリエンテーション、グループワーク体験 体験をふりかえり、ミニレポートに言語化する。
第2回 ワークショップ入門: 聴くことと話すこと テキスト(配布資料)を読み、要約と応答を書く。
第3回 相互インタビュー:ペアでお互いに聴き合う。それを記事にまとめてみる。他己紹介:聴いた話をまとめた記事を紹介し合う。 体験をふりかえり、ミニレポートに言語化する。
第4回 ワールドカフェ①:全員参加の対話ワークショップを体験する。 体験をふりかえり、ミニレポートに言語化する。
第5回 ワールドカフェのふりかえり、ファシリテーション入門。 テキスト(配布資料)を読み、要約と応答を書く。
第6回 ファシリテーションの基礎スキル①:「場」づくり 体験をふりかえり、ミニレポートに言語化する。
第7回 ファシリテーションの基礎スキル②:グループサイズと問い 体験をふりかえり、ミニレポートに言語化する。
第8回 ファシリテーションの基礎スキル③:見える化とプログラムデザイン 体験をふりかえり、ミニレポートに言語化する。
第9回 自分が創ってファシリテートしたい場は? 体験をふりかえり、ミニレポートに言語化する。
第10回 ファシリテーター実習に向けて準備 自分なりのワークショップの企画とプログラムデザインを作る
第11回 ファシリテーター実習①:自分で企画したグループワークを進行してみる 実践した人は、ふりかえり。次週の人は準備。
第12回 ファシリテーター実習②:自分で企画したグループワークを進行してみる 実践した人は、ふりかえり。次週の人は準備。
第13回 ファシリテーター実習③:自分で企画したグループワークを進行してみる 実践した人はワークのふりかえり。全員、全体のふりかえりレポートを書く。
第14回 全体のふりかえり:ふりかえりレポートを元に、学びを確認する 総復習

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし

参考書、講義資料等

中野民夫著『学び合う場のつくり方』(中野民夫著、岩波書店)ISBN978-4-00-24823-5

成績評価の基準及び方法

授業への参加度(毎回の宿題と積極的なフル参加):70%、最終課題・レポート:30%
(遅刻や居眠り等はグループワークの妨げになるので参加とは認められない)

関連する科目

  • LAH.H107 : コミュニケーション論A

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

参加型の授業なので、積極的な参加意欲が不可欠。グループワークの妨げになるので、遅刻は認めない。
オンライン授業になった場合は、PCで参加すること。zoomは交流のためにvideoオン(顔出し)が原則。

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