2022年度 教養特論:言語と文化   Special Lecture : Language and Culture

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開講元
文系教養科目
担当教員名
赤間 啓之  佐藤 礼子  山元 啓史 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(W932)  
クラス
-
科目コード
LAH.H109
単位数
1
開講年度
2022年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2022年4月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義は、言語学A、言語学B、言語学Cの導入科目として、学生が言語と言語学に関心をもつ機会を提供する。言語学の分野から3つ選び、それぞれの分野で興味深いトピックスを問題として取り上げ、学生の討論と実習によって講義をすすめる。応用言語学の回では、言語の習得や外国語学習の諸要素を取り上げ議論する。音韻論の回では言語の音声と音韻をについて扱い、言語音はどのように記述されてきたのか、実際に発音してみることで理解する。意味論の回では、言語の恣意性や仮想動作など言語のデリケートな問題を取り上げる。
この講義の狙いは言語学に関する本質的な洞察力を身に付け、関連する言語学関係の授業科目履修の準備をし、学生がより体系的・網羅的な言語科学への第一歩を踏み出すことにある。

到達目標

本講義を履修することによって以下の能力を修得する。
-言語学と言語科学の重要性を認識する。
-言語研究の面白さと難しさに気づく。
-言語学における根本的な問題に関して理解する。

キーワード

言語, 言語学, 音声学, 音韻論, 意味論, 第二言語習得

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

1つの分野につき2~3回を基本に進める。毎回の授業ではひとつの問題を提起し、学生の討論や実習を通じて言語学に親しむ。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 応用言語学(1) この問題に答える。 母語の習得と第二言語の習得は何が異なるのでしょうか。
第2回 応用言語学(2) この問題に答える。 外国語の上達には何が影響するのでしょうか。
第3回 音韻論(1) この問題に答える。 音韻論と音声学の違いは何でしょうか?
第4回 音韻論(2) この問題に答える。 日本語の綴りと発音の関係は、簡単ではない。つぎの日本語の単語の組について、綴りと発音の違いがわかるように、説明しなさい。 (大岡山、王様)(セーター、生徒)(おねえさん、おにいさん)(新聞、電波、甘味料)。
第5回 意味論(1) この問題に答える。 レンズ豆はなぜレンズと言うのでしょうか? レンズ豆の方がはるか昔からあるのにもかかわらず。
第6回 意味論(2) この問題に答える。 「ハイウェイが谷を走っている」という時、走っているのはクルマではないでしょうか?
第7回 意味論(3) この問題に答える。 「彼は仕事を投げ出した」という時、腕への運動中枢は脳の中で活動するのでしょうか?

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

教科書は特に設けない。この授業は討論を通じて言語、言語学、他の言語科学への関心を喚起することに重点を置く。

参考書、講義資料等

補助資料は授業で配布するかTOKYO TECH OCW-iからダウンロードが可能である。

成績評価の基準及び方法

次の形で評価する。
毎回授業で行う討論や実習(70%)
期末リポート(30%)
各回の課題、最終レポートが不十分な場合は合格できないこともある。

関連する科目

  • LAH.T109 : 言語学A
  • LAH.T210 : 言語学B
  • LAH.T309 : 言語学C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

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