2021年度 文系エッセンス36:哲学   Essence of Humanities and Social Sciences36:Philosophy

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開講元
文系教養科目
担当教員名
山本 貴光 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
水5-6  
クラス
-
科目コード
LAH.S432
単位数
1
開講年度
2021年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2021年3月19日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

「できること」と「できないこと」――こんなふうに言葉にしてみると、なんてこともないように思えます。

でも、実際のところ、自分にはなにができて、なにができないのかを見分けるのは、そんなに簡単でもありません。例えば、過去に経験したことを、自由自在に思い出せるかと言われたらどうでしょう。すぐに思い出せそうなこともあれば、経験したはずなのに思い出せないこともある。そうかと思えば、街を歩いているとき鼻にした香りから、勝手になにかが思い出されたりもします。それに、もし自由自在にものを思い出せるなら、試験で苦労もしないはず。

と、これはほんの一例。自分の心身をはじめ、自分以外の人や動植物、自然や社会や技術など、さまざまな範囲で「できること/できないこと」について考えてみると、はじめは簡単に見えた問いも、けっこう複雑であることが感じられてきます。

この講義では、「できること/できないこと」という見方から哲学を試みてみます。

到達目標

この講義では、受講者が次のことをできるようになることを目標とします。

1) 哲学という営みがどのようなものかを理解できる。また、誰かに説明できるようになる。
2) 「できること/できないこと」について適切に検討できるようになる。

キーワード

哲学、問い、できること/できないこと(権内/権外)、エピクテトス、ストア派

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

スライドを使った講義形式と演習で進めます。授業の前半で講義を行い、お題を提示します。後半の演習では、そのお題について考えたことをメモとして書いてみます。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 プロローグ――講義概要の説明 この講義では何をするのか、どんなふうに臨めばよいかを理解する
第2回 できること/できないことの哲学(基本編) できること/できないこと、という区別に基づく哲学を理解する
第3回 私にできること/できないこと(個人編) 個人の場合について考える
第4回 私たちにできること/できないこと(社会編) 複数の人びとの場合について考える
第5回 コンピュータにできること/できないこと(技術編) 技術を用いる場合について考える
第6回 できること/できないことは変わる(未来編) できること/できないことが変化する可能性や条件について考える
第7回 エピローグ――全体をふりかえる 以上の考察をふりかえる

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

必要に応じて資料を配付します

参考書、講義資料等

講義内で随時紹介します

成績評価の基準及び方法

期末レポート60%、ミニレポート30%、講義への貢献(発言・質問など)10%

関連する科目

  • LAH.H101 : 哲学A
  • LAH.H201 : 哲学B
  • LAH.H301 : 哲学C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

予備知識は必要ありません

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