2021年度 ピアレビュー実践 1   Peer Review Practicum 1

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開講元
文系教養科目
担当教員名
福留 真紀 
授業形態
演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月3-4  
クラス
1
科目コード
LAH.C402
単位数
1
開講年度
2021年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2021年3月19日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

学術研究の世界では、研究者同士で論文を読みあい、論文の価値の評価や改善のための指摘を行う査読(ピアレビュー)が行われる。
本講義では、このような査読を行うためのベースとなるアカデミック・ライティングの基礎知識を学ぶとともに、建設的な対話によって書き手の文章を改善する能力であるチュータリングのスキルを獲得することをねらいとする。授業では、アカデミック・ライティングおよびチュータリングの基礎知識を学修した上で、学士課程の授業「教養卒論」履修者を対象にピアレビューを繰り返し実践する。他者の論文執筆の支援を行うスキルを身につけることで、ピアレヴュアーは翻って自分自身による文章の読みやすさ・伝わりやすさについて診断できるようになり、思考を整理して文章を書く能力を体得できる。さらに、これらの能力は、将来の研究活動やチームで仕事を行う際、相手の能力を引き出すためのスキルとしても、大きな効果を発揮するであろう。

★過去の受講生の声★
https://www.gsa.citl.titech.ac.jp/voice

到達目標

本講義では、以下の能力を獲得することを目標とする。
・アカデミック・ライティングの知識に基づいて、書き手の文章の問題点を見抜くことができる
・書き手自らが書き直しを行う「自立した書き手」になるよう、対話によって支援することができる
・自分自身の文章の読みやすさ・伝わりやすさについて診断し、思考を整理して文章を書くことができる

キーワード

ピアレビュー、ファシリテーション、チュータリング、支援型リーダーシップ、論文執筆、文章改善、批判的思考

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

前半ではピアレビューの適切な方法を修得する。後半では教養卒論クラスを対象にピアレビューを実践する.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ピアレビュー導入、学術的文章技術(パラグラフ・ライティング) パラグラフライティングについて理解する。
第2回 ピアレヴュー訓練、学術的文章技術(構成) 文章構成について学び、ピアレビューに慣れる。
第3回 教養卒論クラスにてピアレビュー実践 (1) 教養卒論クラスでピアレビューを実践して振り返る
第4回 教養卒論クラスにてピアレビュー実践 (2) 教養卒論クラスでピアレビューを実践して振り返る
第5回 教養卒論クラスにてピアレビュー実践 (3) 教養卒論クラスでピアレビューを実践して振り返る
第6回 教養卒論クラスにてピアレビュー実践 (4) ー 非リアルタイム 教養卒論クラスでピアレビューを実践して振り返る
第7回 ピアレビュー実践、および全体の振り返り これまでのピアレヴュー技術を振り返り、己の技能として定着させる。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため、教科書や配布資料等の該当箇所を参照し、「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

佐渡島紗織,太田裕子(編)『文章チュータリングの理念と実践』,ひつじ書房,2013.
木下是雄,『理科系の作文技術』,中公新書,1981.

参考書、講義資料等

ケイト・L・トゥラビアン (著)『シカゴ・スタイル 研究論文執筆マニュアル 慶應義塾大学出版会』,2012.
佐渡島紗織,吉野亜矢子(著)『これから研究を書くひとのためのガイドブック』,ひつじ書房,2008.

成績評価の基準及び方法

コミットメント点70点(授業参加および毎回のリフレクション報告)、最終レポート30点(必須).3回以上欠席すると単位は取得できない。

関連する科目

  • LAH.C401 : リーダーシップ道場
  • LAH.C101 : 東工大立志プロジェクト
  • LAH.C301 : 教養卒論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

「リーダーシップ道場」を80点以上で履修済みのこと。

その他

本授業はGSA (Graduate Student Assistant)プログラムの対象科目である。
80点以上で履修すると、教育革新センターよりGSA-R (レビューアー)の認定証が授与される。

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