気候変動が世界各地で現実化するなか、持続可能な社会をめざすにあたって地球環境の問題は避けて通れない。今、地球の生態系で何が起きているのだろうか?世界中の課題になっているSDGs(持続可能な開発目標)の13(気候変動)、14(海の環境)、15(陸の環境)を調べることを通して、現場や対策を知り、私たちが研究や暮らしを通して何ができるのか具体的に考えていきたい。また変革の基盤を築くために「つながりを取り戻す」ためのワークショップを通して万物の相互依存性などを体験的に探究する。
ねらいは、複雑な地球環境問題を理解し、自分とのつながりを確認し、前向きに行動する力を身につけること。
本講義を履修することによって以下の能力を修得する
1)地球環境問題の概略を理解し、現代が大きな転換期であることを認識する。
2)持続可能な社会に向けて、経済成長至上でなく生命を活かす価値観について理解する。
地球環境問題、気候変動、SDG's(国連持続可能な開発目標)、持続可能な社会、つながりを取り戻す
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
グループワークを中心とした参加体験型で進める。聞いた話は忘れやすいし身につきにくいが、自分で発見し獲得したことは身になる。そこで4人の小グループを拠点に、手分けして各自が調べたものを持ち寄り、分かち合う中でお互いに学び合う場を創りたい。
(オンラインになった場合は、ズームのブレイクアウト機能での小グループを活用する。)
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | オリエンテーション、今世界で起きていることと持続可能な社会 「つながりを取り戻すワーク」 | ふりかえり、ミニレポートを書く |
第2回 | 世界の相互依存関係について発見する「つながりマップ」づくり。 | ふりかえり、ミニレポートを書く。 |
第3回 | SDG’s:国連持続可能な開発目標13:気候変動① | 目標13を手分けして調べ、ミニレポートを書く。 |
第4回 | SDG’s:国連持続可能な開発目標 13:気候変動②、14:海の豊かさ① | 目標14を手分けして調べ、ミニレポートを書く。 |
第5回 | SDG’s:国連持続可能な開発目標 14:海の豊かさ②、15:陸の豊かさ① | 目標14を手分けして調べ、ミニレポートを書く。 |
第6回 | SDG’s:国連持続可能な開発目標 15:陸の豊かさ② | 前半の学びをふりかえり、中間レポートを書く |
第7回 | 前半のふりかえり:SDGs13, 14, 15のふりかえりレポートのシェア 地球環境問題解決に向けて、何ができるか考える | ふりかえり |
第8回 | つながりを取り戻すワークショップ① 万物の相互依存性へ | ふりかえり |
第9回 | つながりを取り戻すワークショップ② 全生命の集い | ふりかえり |
第10回 | つながりを取り戻すワークショップ ③ マインドフルネス | 発表準備 |
第11回 | 私たちにできること:学生による発表1 | 発表準備 |
第12回 | 私たちにできること:学生による発表2 | 発表準備 |
第13回 | 私たちにできること:学生による発表3 | 最終レポートを書く |
第14回 | 総まとめ、最終レポートのシェア | 全体をふりかえり、まとめのレポートを書く。 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特になし
『アクティブ・ホープ』(ジョアンナ・メイシー+クリス・ジョンストン著、三木直子訳、春秋社、2015年)
SDG's:国連持続可能な開発目標
http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/
授業への参加度(毎回の宿題と積極的なフル参加):70%、中間・最終レポート:30%
持続可能な社会づくりに関心があること。グループワークの妨げになるので遅刻はしないこと。
(オンラインになった場合は、ズームでvideoオン(顔を出す)を原則とする)
コロナの状況、受講生の状況や問題意識、要望をふまえながら、カリキュラムの詳細は修正する