2021年度 教養特論:現代社会の課題とコミュニケーション   Special Lecture : Social Issues and Communication

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開講元
文系教養科目
担当教員名
久地楽 雅也 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(H114)  
クラス
-
科目コード
LAH.S108
単位数
1
開講年度
2021年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2021年3月19日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

【概要】
東工大の出身で株式会社博報堂(注)の現役社員による、実践的な授業。
最終成果物は、一人ひとりが社会課題と課題解決をシンプルに示す「自主提案レポート」。
私たち一人ひとりの日常生活には、社会の様々な根本課題が潜んでいる。これをアイデア発想で解決している事例と方法論を取り上げ、他者発ではなく自分発で人間社会に貢献する体質を学んでもらう。当授業では、通俗的な感想や持論を開陳しただけの<答案>は求めていない。自分が主体的に関与して生活者・社会を動かす、独創的な<提案>を目指す。
【狙い】
講師は、多様な学生どうしのコミュニケーションの場を設けて、『対話力』の向上を支援。その上で、現代社会の課題に取組む『3つの力』(後述)について、実践的に指導する。これら『対話力』と『3つの力』は、東工大生の日常生活に発見をもたらし、創造力を発揮する土台になる。

注)株式会社博報堂は、1895年創業。2019年度国内売上第2位、2019年世界収益トップ5に入る広告会社。マーケティングとイノベーションの領域で、企業と社会の課題解決を行っている。企業フィロソフィーは、生活者発想。
https://www.hakuhodo.co.jp/

到達目標

【自問自答の創造力】
『他問自答』すなわち「予めの正答がある受動的な『答案』」ではなく、『自問自答』すなわち「予めの正答がない能動的な『提案』」を持ち寄って対話をし、互いに『創造力』を高め合うこと。
【社会を創造する3つの力】
3つの力とは、(1)自問を立てる力 (2)構想を描く力 (3)自答で動かす力 のこと。
これらの力を鍛え、独創的なアイデア発想で社会を創造する、シンプルな提案ができるようになること。

実務経験のある教員等による授業科目等

該当する 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容)
●統括講師の実務経験:
①博報堂 マーケティング部門/プランナー等(1987~2012年)
②博報堂 人材開発戦略室/マネージャー等(2013~2018年) 
③博報堂 生活者アカデミー/プロデューサー(2015~2019年) 
④博報堂 ブランド・イノベーションデザイン局/ディレクター(2020年~)
●統括講師の実践的教育内容:
以下の大学で発想教育のアクティブ・ラーニング型授業の講師を兼任。
①東京工業大学リベラルアーツ研究教育院「現代社会の課題とコミュニケーション」(非常勤 2019年~現在)
②明治学院大学文学部「メディア産業論/マスコミュニケーション論」(非常勤 2019年~現在)
③駿河台大学メディア情報学部「オンキャンパス・インターンシップ/広告の実際」(非常勤 2013年~現在)
④日本大学法学部「キャリア・デベロップメント」(非常勤 2010~2020年)

キーワード

イノベーション、アイデア発想、対話、社会課題、課題解決、コミュニケーション

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講師陣は、統括1名とゲスト2名を予定。オンライン会議システム「Zoom」による講義・質疑応答と、グループワーク機能「Zoomブレイクアウトルーム」による学生同士の対話などで進める。
※発言できる静かな場所で、カメラとマイクが揃ったパソコンをWiFi等のネット環境に接続して受講すること。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 最終成果「自主提案レポート」のオリエンテーション 当授業のゴールを理解する。
第2回 3つの力(1) 自問を立てる力 日常生活から社会を見通す気づきや発見を得る、自問のやりかた学ぶ。
第3回 3つの力(2) 構想を描く力 日常生活の気づきや発見から、社会課題を構想していくやりかたを学ぶ。
第4回 3つの力(3) 自答で動かす力 課題解決の実際を学び、自分の提案に社会を動かすリアリティをもたせる。
第5回 3つの力を発揮する 3つの力で自主提案するやりかたを学ぶ。
第6回 「自主提案レポート」の提出と共有 各自の「自主提案レポート」を発表して対話する。
第7回 振り返りと展望 社会課題への取組みを総括する。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし。
※自分の日常生活を教科書に見立てて読み込み、自問自答の資源にする。

参考書、講義資料等

特になし。
※必要に応じて、資料をOCW-iにアップする。

成績評価の基準及び方法

1. 授業への参加度(50%)
2. 自主提案レポート(50%)

関連する科目

  • LAH.C101 : 東工大立志プロジェクト
  • LAH.H107 : コミュニケーション論A
  • LAH.H207 : コミュニケーション論B
  • LAH.C301 : 教養卒論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。
※今の自分にとって苦手な授業内容でも、修了時に自分のために選んだスタートラインに立てることを目指そう。

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