*今年もオンライン授業。zoomのブレイクアウト機能を用いて小グループでの対話を重視し、新しい時代に即したコミュニケーションを試みる。(パソコンでの接続、videoはオンで顔を出しての受講が原則)
「立志プロジェクト」の少人数グループワークの精神を受け継ぎ、人と人との「(生身の)コミュニケーション力」の向上を目指す。人は社会的な存在であり、人と人が一緒に考えたり学んだり創ったりすることは、私たちに必要不可欠であるだけでなく、根源的な歓びに通じる。本講義では、学生の参加・体験・相互作用を大切にするワークショップ型の授業で、コミュニケーションについて様々な観点から学び合い、創造的な対話を実践する力の向上を図る。
ねらいは、議論と創造的な対話の違いを知り、自己紹介、インタビュー、対話、ワークショップ、プレゼンテーションなどの体験を通して、楽しみながらコミュニケーション上手になってもらうこと。
本講義を履修することによって、以下の能力を修得する。
1)初対面の人と創造的な対話をすることの楽しさと難しさを理解し、自分から話を広げるきっかけを作れる。
2)良き話し手として適切な自己表現ができるようになるとともに、良き聴き手として話しやすい場の雰囲気を作れる。
3)現代社会に不可欠な協働(コラボレーション)と共創(コクリエーション)の基礎的な素養が身につく。
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
---|---|
教員は、かつて広告会社に30年勤務し、得意先の課題や社会課題をコミュニケーションを通して解決する仕事に携わってきた。また休職・留学して、組織開発・組織変革を学び、以後、ワークショップ企画プロデューサーとして、企業・行政・NPO・教育など様々な世界で、参加型の場づくりを実践してきた。そこで培ったファシリテーションのスキルを大学でも活用し、一方的な知識伝達ではなく、学生同士の対話と協働を大切にした参加型授業を実践している。人が生身で集まりにくい新時代に、zoomでの双方向のコミュニケーションにチャレンジする。 |
コミュニケーション、ワークショップ、グループワーク、対話、傾聴、参加型授業
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
zoomを活用したオンライン授業。教員からの一方的な講義ではなく、少人数グループに分かれて受講生が主体となって話し合うなど、参加体験型のワークショップ形式で行う。コミュミケーション力を徐々に向上させていくための段階を追って体験を深めていく。学生の積極的な参加が不可欠。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | zoomの接続・使い方確認。オリエンテーション。 少人数グループでの自己紹介などグループワーク体験。 | 「自己紹介」について考える |
第2回 | コミュニケーションの基礎スキル。 話し方・聴き方の基本。チェックインと自己紹介。ブレーンストーミング。 | お互いに聞きたい項目を検討する。 |
第3回 | 相互インタビューと他己紹介: ペアでお互いにインタビューし、聞いたことを記事にまとめ、4人組で紹介。 | インタビュー記事が完成しない場合、書いてくる。 |
第4回 | ワールドカフェ(全員参加の対話ワークショップ): 4人組での創造的な対話をグループ替えしながら積み重ねる。 | 大人数での対話のポイントを抽出する。 |
第5回 | プレゼンテーションの基礎: 大学でこれから探求したいことなどをテーマに、全員がプレゼンを準備する。 | 自分の探求したいテーマを明確にし、簡潔に表現し、プレゼン準備。 |
第6回 | プレゼンテーション: 受講生全員が小グループで交代でプレゼンし、フィードバックしあう。 | 自分のプレゼンテーションをふりかえる。 |
第7回 | ふりかえりワールドカフェ: 学んだこと・身についたことの総復習 | 全体をふりかえり自分のコミュニケーション力の変化を確認する。 |
状況を見ながら検討する。
特に使用しない。
『学び合う場のつくり方』(中野民夫著、岩波書店、ISBN-10: 4000248235)
『ワークショップ』(中野民夫著、岩波書店、ISBN4-00-43710-4)、
『ファシリテーション革命』(中野民夫著、岩波書店、ISBN4-00-700069-7)
授業への参加度(毎回の宿題と積極的なフル参加):70%、最終レポート:30%
遅刻や内職、居眠りは参加と認められません。
zoomを用いて、ビデオはオン(顔出し)で行います。パソコンでの接続が不可欠。スマホだけでは対応できません。
受講生の全員で創る参加体験型の授業なので、積極的な参加が不可欠です。
授業の内容は変更になる場合があります。