2021年度 東工大立志プロジェクト 38   Tokyo Tech Visionary Project 38

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開講元
文系教養科目
担当教員名
弓山 達也 
授業形態
講義 / 演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(S011)  木3-4(S011)  
クラス
38
科目コード
LAH.C101
単位数
2
開講年度
2021年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2021年3月19日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 新入生全員の大学生活のスタートとなる科目である(初回は4月12日月曜日、ZOOMにて講義をおこなう)。
 東工大の教育は、世界をリードし、変革していく人材を生みだしていくことを目標としている。そのためには自分の専門分野の知識や能力だけではなく、広く世界を知ること、そして深く自分自身を知ることが必要である。
 現代世界に存在するいかなる問題にチャレンジし、どのような問題意識を持って、自分の中の隠された可能性を開花させ、具体的に行動していくのか。科目名にもあるようにひとりひとりがいかなる「志」を立てて進んでいくのかが問われている。
 本講義は講堂での大人数講義と少人数クラスでの演習を有機的に組み合わせながら、世界が抱える問題を知り、仲間との協働の中で自分も活かし仲間も活かすような場作りを学び、大学での今後の学びにつながる展望を得ていく。大人数講義では、各界で活躍するゲストスピーカーの話を聴き、いま社会で何が起きているのか、知的世界で何が問われているのかを知る。少人数クラスの演習では、グループワークを通じて自発的に考え、問題を発見し、その中での自らの役割、責任、倫理を学び、他者と合意形成するためのスキルを修得する。演習の最終回では、各グループで立てたテーマをめぐってプレゼンテーションをおこなう。また書評執筆のワークショップを通じて、本の読み方を身につけ、本に対する批評眼を涵養する。
 本講義は、リベラルアーツ教育のコア学修科目のひとつであり、そのスタート地点に位置づけられる。本講義の後に様々な分野の講義を履修し、3年次での「教養卒論」でひとりひとりの成果を総括する。
 注意:クラス41はGSEP学生対象のクラスである。

到達目標

本講義を履修することによって以下の能力を修得する。
1)与えられた問いに答えることではなく、社会的視野から問題を発見する。
2)問題の中での自らの役割、責任、科学者・技術者としての倫理を知る。
3)グループワークを通じて、他者とともに考え、表現する楽しみを知る。
4)プレゼンテーションを通じて、自分の考えを表現する。
5)書評の執筆を通じて、本の読み方をおぼえ、本に対する批評眼を持つ。

キーワード

立志、リベラルアーツ、教養、グループワーク、科学者・技術者倫理、コミュニケーション、プレゼンテーション、書評

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義と少人数クラスでの演習を交互におこなう。木曜日の講義後、履修者各自にリアクションペーパの記入を求める。少人数クラスでは、対話を中心とするグループワークをおこなう。最終回には、グループワークの成果としてプレゼンテーションを実施する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 演習(1):授業ガイダンス/グループワーク入門/自己紹介 授業前に、他者を受容して自己を表現できるように心の扉を開いておく。
第2回 講義(1):教養とは何か(ゲストスピーカー:池上彰) 講義後、その内容をまとめたうえで、自分の印象を述べられるようにしておく。
第3回 演習(2):グループワーク―講義(1)にもとづくダイアローグ 授業までに、講義(1)の「ふりかえりノート」を書いてくる。
第4回 講義(2):【社会的視野】『教養』と文系・理系問題」(ゲストスピーカー:隠岐さや香 講義後、その内容をまとめたうえで、自分の印象を述べられるようにしておく。
第5回 演習(3):グループワーク―講義(2)にもとづくダイアローグ 授業までに、講義(2)の「ふりかえりノート」を書いてくる。
第6回 講義(3):【科学者・技術者倫理】「研究者倫理 (未定)」(ゲストスピーカー:須田桃子) 講義後、その内容を要約したうえで、自分の考えを述べられるようにしておく。
第7回 演習(4):グループワークー講義(3)にもとづくダイアローグ 授業までに、講義(3)の「ふりかえりノート」を書いてくる。
第8回 演習(5):書評を書くワークショップ 授業までに、書評課題図書リストから本を選んで読み、書評の下書きを書いてくる。
第9回 講義(4):【多様性】「当事者とは誰か」(ゲストスピーカー:永野三智) 講義後、その内容を要約したうえで、自分の考えを述べられるようにしておく。
第10回 演習(6):グループワーク―講義(4)にもとづくダイアローグ/プレゼンテーションに向けた作業 授業までに、講義(4)の「ふりかえりノート」を書いてくる。
第11回 講義(5):【問題発見】「良き問いを立てるには?」(ゲストスピーカー:宮野公樹) 授業までに、講義(5)の「ふりかえりノート」を書いてくる。
第12回 演習(7):グループワーク―講義(4)にもとづくダイアローグ/プレゼンテーションに向けた作業 授業までに、講義(5)の「ふりかえりノート」を書いてくる。
第13回 演習(8):学生・教員交流会 授業前に、他者を受容して自己を表現できるように心の扉を開いておく。
第14回 演習(9):プレゼンテーション 授業までに、プレゼンテーションのためのレジュメを用意してくる。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

東工大立志プロジェクトガイドブック

参考書、講義資料等

授業に使う資料等は授業中に配布する。

成績評価の基準及び方法

講義を踏まえたリアクションペーパー、グループワークへの貢献、プレゼンテーション、書評課題を総合的に評価し、合/否を判定する。

関連する科目

  • LAH.C301 : 教養卒論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

yumiyama[at]ila.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること。

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