2020年度 人間文化論B   Human Studies B

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開講元
文系教養科目
担当教員名
若松 英輔 
授業形態
講義    (Zoom)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火5-6(W936)  金5-6(W936)  
クラス
-
科目コード
LAH.H216
単位数
2
開講年度
2020年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2020年4月17日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では、危機の時代を生き抜いた、近代日本を代表する思想家である内村鑑三の『代表的日本人』と『後世への最大遺物』を中心に内村鑑三の言葉を精読し、生きる意味と東洋的人格の特性をめぐって考察する。
本講座では、『代表的日本人』で紹介されている五人の「代表的日本人」の言説だけでなく、その生きる姿にふれ、「語られざる叡知」をめぐって考察を深めたい。
最終レポートでは、3000字程度の自身にとって「代表的日本人」を論じてもらうことになる。
真摯な参加意識をもって授業に参加することを望む。受講前に『代表的日本人』の該当箇所を読んでくることを参加の条件とする。

4月16日追記
*基本的には音声録音した講義とレジュメをOCW-iにアップする。*講義は学内で行われ、情報が外部に漏れることを防ぐ必要がある。
*現在、ZOOMは脆弱性が指摘されており、個人情報等に関する安全性を十分に確保できない可能性がある。
*これからの理由から録音による講義とし、質問はメールにて受け付け、次回あるいは、次々回の講義にて重要な質問については可能な限り回答する。

*自宅からの動画になりますが、真摯に講義をいたします。*100分の録音を連続的に聞き続けるのは、あまり現実的はないので時間を短縮し、その分を課題論文の執筆、あるいは参考図書、あるいは参考資料(動画など)の視聴に割いてもらおうと考えています。
*私たちは今、文字通りの意味で「歴史的」な転換点に立っています。それを生き抜く「危機の叡知」を皆さんと考えていきたいと思います。

*インターネット環境が不十分で、上記の受講方法が困難な場合は連絡をください。個別な対応を考えます。

到達目標

本講義を履修することによって、次の能力の習得を目標とする。
1)人間の言動と「生涯」、それぞれの意味を感じ分ける。
2)「人格」の背後にあるものを「読む」力を身につける。
3)自己の経験、環境、心情を基盤にした言語表現ができる端緒をつかむ。

キーワード

生涯、言葉、心、時間

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回、重要な個所を指摘し、文章(随想)を書く機会を設けます。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 授業ガイダンス 全体の説明
第2回 内村鑑三とは誰か。 人格の本質とは何かを考え、「生涯」の意味を考える
第3回 『代表的日本人』西郷隆盛 人格の本質とは何かを考え、「生涯」の意味を考える
第4回 『代表的日本人』上杉鷹山 人格の本質とは何かを考え、「生涯」の意味を考える
第5回 『代表的日本人』二宮尊徳 人格の本質とは何かを考え、「生涯」の意味を考える
第6回 『代表的日本人』中江藤樹 人格の本質とは何かを考え、「生涯」の意味を考える
第7回 『代表的日本人』日蓮 人格の本質とは何かを考え、「生涯」の意味を考える
第8回 内村鑑三の非戦論 「非戦」とは何かを考える
第9回 課題研究1 哲学的文章の読解と執筆
第10回 『後世への最大遺物』を読む1 人格の本質とは何かを考え、「生涯」の意味を考える
第11回 『後世への最大遺物』を読む2 哲学的著作の読解と文章表現力を養う
第12回 『後世への最大遺物』を読む3 哲学的著作の読解と文章表現力を養う
第13回 課題研究2 哲学的文章の読解と執筆
第14回 総括、質疑応答 総括、質疑応答

教科書

内村鑑三『代表的日本人』『後世への最大遺物』(岩波文庫)。

*可能であれば、上記ニ冊を入手することが望ましいが、書籍の購入が困難な場合は、別途、講師(若松)もしくはアシスタントに連絡してください。

参考書、講義資料等

特になし。適宜レジュメを配布します。

成績評価の基準及び方法

小レポート(50%)
期末レポート(50%)

関連する科目

  • LAH.H114 : 人間文化論A
  • LAH.H315 : 人間文化論C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

wakamatsu_e[at]lia.titech.ac.jp

オフィスアワー

事前にメール予約すること。

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