2020年度 人間文化論A   Human Studies A

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開講元
文系教養科目
担当教員名
若松 英輔 
授業形態
講義    (Zoom)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(W242)  
クラス
-
科目コード
LAH.H114
単位数
1
開講年度
2020年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2020年9月18日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では、詩を通じて「いのち」とは何かを考える。ここでいう「いのち」とは身体的生命に限定されない、私たちを活かしている、ある「ちから」を指す。
 この問題を考える端緒として、ハンセン病に関係する人々が紡いだ言葉を味わう。「弱く」あることの意味、あるいは「弱者」の叡知に関しても考えを深めたい。
 言及する詩人としては、『生きがいについて』の著者である神谷美恵子、詩人としては永瀬清子、大江満雄、塔和子、志樹逸馬などの作品を取り上げる。
 詩にふれることで、言葉の表面的な意味だけにとどまらない意味の深みを感じ、また表現することを目指す。またそれにより、表現の自由度を高め、書くことや話す(伝える)ことの喜びも感じてもらえるようにしたい。また、口語自由詩の創作も行う。

この講義は二人の講師の二部構成からなる。一部は若松英輔、若松が、「詩学」をめぐって講義を行う。
もう一方は、木村哲也が担当する。木村哲也氏は、国立ハンセン病資料館の学芸員であり、民俗学者、近代日本におけるハンセン病詩人の研究者でもある。

*基本的には音声録音した講義とレジュメをOCW-iにアップする。Zoomでは行わない。
*これからの理由から録音による講義とし、質問はメールにて受け付け、次回あるいは、次々回の講義にて重要な質問については可能な限り回答する。
*今私たちは、文字通りの意味で「歴史的」な転換点に立っています。それを生き抜く「危機の詩学」「危機の叡知」を皆さんと考えていきたいと思います。

到達目標

本講義を履修することによって、次の能力を習得を目標とする。
1)詩という表現形式が存在する意味と役割を考える。
2)個々の詩的世界を味わい、その意味を考察することができる。
3)自己の経験、環境、心情を詩によって表現することができる端緒をつかむ。

キーワード

文学、詩歌、人間、文化

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回、詩歌、あるいは詩論などの文章を読み、適宜、文章(詩)を書く機会を設けます。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 授業ガイダンス 全体の説明
第2回 詩の読み方、詩の書き方  人はなぜ、詩を書くのかを考える
第3回 いのちの言葉としての詩歌 ① 詩的言語のはたらきを感じ、考える
第4回 いのちの言葉としての詩歌 ② 詩的言語のはたらきを感じ、考える
第5回 いのちの言葉としての詩歌 ③ 詩的言語のはたらきを感じ、考える
第6回 いのちの言葉としての詩歌 ④ 詩的言語のはたらきを感じ、考える
第7回 総括、質疑応答 詩を書き、書くことの意味を考える

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

教科書は特に指定しない。精読する作品については適宜授業でコピーを配布する。

参考書、講義資料等

特になし。

成績評価の基準及び方法

中間レポート(50%)
期末レポート(50%)

関連する科目

  • LAH.H216 : 人間文化論B

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

wakamatsu_e[at]lia.titech.ac.jp

オフィスアワー

事前にメールにて連絡すること

その他

特になし

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