今年度は例外的に、下記のとおりとする。
参考までに、変更前の内容をシラバスのカラムに残すが、今年度の授業には適用されない。
履修時期を来年度以降にするかどうかの判断材料にされたい。
今年度の授業は次のように行う。
受講生は、熟読すること。
課題図書:
中江兆民『三酔人経綸問答』(鶴ヶ谷真一訳、光文社、2014年)を読み、レポートを提出する。
本講義は、zoomの脆弱性と授業運営上のリスクを回避するために、このような形式で授業を行う。元来、「文系エッセンス・国際関係論」は、現実の国際政治事象を複眼的に考察することを目的とするものである。履修者は、優れた古典である同書を読み、考察することで、従来の対面授業と同等の学習効果を得られる。めったにない機会と思って、じっくり読み、兆民が何を言わんとしていたかを考えてほしい。
1) 初回(5月6日水、3-4限)のガイダンスのみ、zoomで行う。ID等はメールで通知する。ただし、インターネット環境にない者は受講しなくてよい。本授業において単位を取得するために必要な情報は、すべて下記にある。
2) 課題図書は生協やECサイトを通じて各自購入すること。在庫切れ等の理由により、どうしても入手できない者は、購入可能な別の図書を指定する場合がある。該当する者は、教員にメールで相談すること。なお、授業開始の時点で指定図書を入手できていなくても構わない。(※図書を入手できない者のために、教員が指定図書の一部をPDFで提供する可能性も検討したが、著作権法第35条に鑑み、行わないこととした)
3) 出席はとらない。期末試験も行わない。
4) レポートは単なる書評ではなく、課題図書の内容を踏まえ、独自の視点で何らかの考察・調査を行うこと。
5) 調査にあたっては、入手可能な範囲で、他の論文や書籍にあたること。
① 参考図書: 佐藤史郎、川名晋史ほか編『日本外交の論点』法律文化社、2018年。具体的な国際政治事象(日本に関連するもの)を取り扱っており、調査・考察の参考になる。
② 国立国会図書館のレファレンスサービス「リサーチ・ナビ」を積極的に活用してほしい。https://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/
③ 論文を読みたい場合は、J-STAGE、Google Scholar、CiNii等を活用すること。
④ 古い本が中心だが、国会図書館デジタルコレクションも使用できる。
https://dl.ndl.go.jp/
6) レポート〆切: 6月17日(水)(授業最終日)、23時59分まで。
7) レポート提出: OCW-iに提出。ネット環境上、それが難しい学生は、配達記録が残るかたち(レターパック等)で教員の指定する住所に送付する。そのような学生はメール(shinji.kawana@ila.titech.ac.jp)で申し出ること。
8) 分量: 5,000字以上(分量の多寡は評価と無関係)
9) 質問がある場合:
① メールで受け付ける。宛先は、shinji.kawana@ila.titech.ac.jp 質問が大量に来た場合、教員による返信は原則、授業時間内に行うこととする。学生はメールのマナーに十分、注意してほしい。
② 5月20日(水)、6月3日(水)の5-6限に、zoomによる質疑応答の時間を設ける。ID等は、メールで通知する。質問のある学生は参加すること。なお、参加しなくとも評価には一切、影響しない。
10) レポートの評価基準:
① 客観的な分析・記述がなされているか。
② 独自の調査が行われているか。
③ 批判的に考察されているか。
④ なお、剽窃(コピペ)等が発覚した場合、学内の規定に則り厳正に処する。
以上
―以下は、参考までに、本来であれば行うはずだった授業に関する情報である。
繰り返すが、変更前の内容を以下のカラムに残しているが、今年度の授業には適用されない。
本講義では戦後の日本外交の歴史を、とりわけ安全保障問題に焦点を当てて考察する。
各回では、それぞれ日米同盟、米軍基地、自衛隊、集団的自衛権、武器輸出、領土問題をテーマとして扱う。
教員による講義のみならず受講者との討議をつうじて当該テーマの「何が問題なのか」、「何をめぐる対立なのか」、「解決策はあるのか」等の問題を考えていく。
本講義を履修することで、受講者は戦後日本外交の論点を理解し、批判的に思考する能力を修得する。
日本外交、安全保障政策、対米関係
✔ 専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
本講義は教員による講義と受講者間の討議を通じて構成される。よって、受講者は教科書の該当箇所を事前に熟読しておかなければならない。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | ガイダンス | 外交とはなにか?日本における戦後とはなにか? |
第2回 | 日米同盟 | 日米同盟の歴史と課題を理解する |
第3回 | 米軍基地 | 米軍基地の歴史と課題を理解する |
第4回 | 自衛隊 | 自衛隊の歴史と課題を理解する |
第5回 | 集団的自衛権 | 集団的自衛権となにか?課題を理解する |
第6回 | 武器輸出 | 「武器輸出」めぐる歴史と課題を理解する |
第7回 | 期末試験 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
佐藤史郎、川名晋史(他編)『日本外交の論点』(法律文化社、2018年)
ISBN: 978-4-589-03903-3
必要に応じて配布する
討議への貢献(40%)、期末試験(60%)
事前に身につけているべき知識はない。
shinji.kawana[at]ila.titech.ac.jp
メールで事前予約すること。
4月8日(水)は、授業は実施しません。
この授業の実施日は、4/15(水)、4/22(水)、※5/6(水)、5/13(水)、5/20(水)、5/27(水)、6/3(水)の全7回です。
※5/6(水)は休日ですが、授業を実施しますのでご注意ください。