まずは自分自身を大切にし、さらに他者や社会にも貢献できる人としての成長を目指し、「参加と協働と至福」をテーマに少人数で学び合う。
前期は、今年度から新たに屋久島での集中を中心に行う。オリエンと予習の2回のゼミの後は、8月末の3日間、世界自然遺産の屋久島で自然体験と対話を重ね、人と人・自然・自分自身とつながり直す。自分たちが地球の一部であることを思い出すことは、持続可能な未来を築く拠り所になる。
(ちなみに後期は、中野の研究室他で、くつろいだ雰囲気の中で異なる学院や学年の仲間たちと、文献を読み、参加と協働を育むファシリテーションを実践的に学び、アメリカ先住民の壮大な物語を輪読する。)
屋久島での自然体験を通じ、自分たちが自然の循環の一部であることを体感を通して思い出す。
準備期間を含め、仲間を知り、多様な仲間との協働作業を通して、自分自身への理解も深める。
場は皆で作るもの。居心地がよく率直で楽しい対話がはずむ学び合いの場を作りたくなる。
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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教員は、30年以上屋久島に通っている体験をもとに、立教大学院で屋久島集中講義を約10年間実施したり、忙しい社会人が落ち着いて自分自身を見つめるマインドフル・リトリート3泊4日など、多くの人々を屋久島に案内してきた。その学び舎も自前で建築した。これらの経験を活かし、前期の夏休みを活用して、東工大生にも豊かな自然体験、仲間と楽しく学び合う時間を体験して欲しい。 |
屋久島。自然体験。共同生活。学び合う場。持続可能性(サステナビリティ)、マインドフルネス
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
今回初めての試みなので、受講生とオリエンテーションで話し合いながら詳細を決めていく予定。イメージは、初回にオリエンテーションで受講生を確定する。2回目の教室授業で、手分けして屋久島のことを調べてきたものを発表共有し、準備する。あとは屋久島の尾之間の施設本然庵で、8月24日(月)から26日(水)に集中して行う。自然を体験し、料理を交代で作り、焚き火を囲んで様々なテーマで語り合う。自然と他者に触れ、生活体験を共にしながら、自分自身を見つめ直す機会になるだろう。現地までの費用や宿泊・食事代など実費は各自負担。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | H152は主に1年生、LAH.H252(2年生)、LAH.H354(3年生)、LAH.H356(4年生)の合同で行う。異学年の交流は意義深い。 これまでの少人数ゼミの前期を模様替えし、4月にオリエン、5月に事前学習会、夏の屋久島での3日間集中で行う。定員は移動の車の都合で9名。多い場合はその場合で抽選。 オリエンテーション:2020年5月13日(水)13:30〜15:10(5-6限)、中野研究室(西9号館東棟808)にて。 その後、6月10日に屋久島事前学習会(予定) 夏の屋久島本番は、8月24日(月)昼、現地集合、26日(水)夕方現地解散。前後に余裕のあるスケジュールが望ましい。 | 担当テキストの読解とレジュメ作り。学びを深める学び合いの場のデザインとファシリテーション準備。 |
オリエンテーションで相談の上、決定する。
中野民夫著『学び合う場のつくり方』(岩波書店)、中野民夫著『ワークショップ』(岩波新書)、『楽しいみんなの修行』(春秋社)、
その他の資料は随時配布する。
オリエン、事前学習会、集中本番3日間への積極的なフル参加(宿題含む)80%、最終レポート20%
(グループワークの妨げになるので、基本的に遅刻や早退、一部参加は認められない。)
自然や生態系、環境問題、サステナビリティなどに関心があること。野外での体験や料理など生活体験に多少の経験と興味があること。3日間の集団生活を楽しめること。
前期(1・2Q)のゼミは、昨年までと全く変わっています。過去に受講した方の受講も歓迎します。