本講義は、科学技術倫理の一環として研究倫理について多角的に学びます。本講義のねらいは、研究倫理を理解し、研究を行うあたって研究倫理を実践するための知識と方法を会得することにあります。問題解決型倫理意思決定法を用いて事例を分析することを通し、研究における倫理問題の発見・分析・解決のプロセスを段階ごとに可視化することによって研究倫理の実践につながるよう理解を深めます。
・研究倫理とは何か、どのようなものであるかを説明できる。・問題解決型倫理意思決定法とは何かを説明できる。・問題解決型倫理意思決定法を用いて問題を解決できる。
科学技術倫理、研究倫理
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
各回の授業までに課題を準備して授業に臨んでください。授業は講義と適宜グループディスカッションを行います。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | はじめに | 研究倫理の概観を説明できる。 |
第2回 | なぜ、研究倫理なのか | 教科書序章を読んで詳しくまとめ、また疑問点や分からなかった点をまとめることで、研究倫理の必要性を理解できる。 |
第3回 | 研究方法に関する倫理問題 | 教科書第1章を読んで詳しくまとめ、また疑問点や分からなかった点をまとめることで、研究方法に関する倫理問題を理解できる。 |
第4回 | 研究計画・遂行・成果発表に関する倫理問題 | 教科書第2章を読んで詳しくまとめ、また疑問点や分からなかった点をまとめることで、研究計画・遂行・成果発表に関する倫理問題を理解できる。 |
第5回 | 研究における不正行為 | 教科書第3章を読んで詳しくまとめ、また疑問点や分からなかった点をまとめることで、研究における不正行為を理解できる。 |
第6回 | 指導教員・研究機関の責任 | 教科書第4章を読んで詳しくまとめ、また疑問点や分からなかった点をまとめることで、指導教員・研究機関の責任を理解できる。 |
第7回 | おわりに | 研究倫理映像教材「THE LAB」を受講し、その結果と考えたこと、また疑問点や分からなかった点をまとめることで、研究倫理が問われる現場を疑似体験し、理解を深めることができる。 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
眞嶋俊造、『人文・社会科学のための研究倫理ガイドブック』、慶應義塾大学出版会、2015年。
日本学術振興会「科学の健全な発展のために」編集委員会、『科学の健全な発展のために-誠実な科学者の心得-』、丸善出版、2015年。
授業への参加は評価の前提とし、毎回の課題(60%)と最終レポート(40%)の達成度によって評価を行う。
特になし