韓国の政治、社会、文化の思想的土台の一翼を担っているとも言える「3反(反共・反日・反米)」を通して朝鮮半島の近・現代史を考える。そして、その歴史によって生み出された在日韓国・朝鮮人、中国朝鮮族、北朝鮮脱出住民(脱北者)から東アジアにおける韓国のナショナリズムとグローバリズム、ディアスポラについて探る。講義では主に映画作品を中心に、以上のテーマにアプローチする。
1)韓国の近・現代史を知るキーワードとしての「反共・反日・反米」を理解する。 2)「在日韓国・朝鮮人、朝鮮族、脱北者」を通して「日韓、中韓、南北」の関係を理解する。 3)東アジアにおける韓国の位置づけを理解する。
韓国、在日韓国・朝鮮人、朝鮮族、脱北者、東アジア
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
授業の内容に合わせて映画作品を上映しながら講義をする。毎回、学生による意見発表や質疑応答を行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 韓国の近・現代史の流れ | 1910年(日韓併合)以降から現在まで、日韓の間の主な出来事を調べる。 |
第2回 | 「3反」の構造(1):反日とその克服 | 朝鮮における植民地政策について調べる。 |
第3回 | 「3反」の構造(2):反共・親米、そして容共・反米 | 朝鮮戦争の経緯について調べる。 |
第4回 | 在日韓国・朝鮮人(1):なぜ、いつから日本に? | 日本の外国人登録制度について調べる。 |
第5回 | 在日韓国・朝鮮人(2):境界と雑種 | 文化の雑種性という概念について調べる。 |
第6回 | 中国朝鮮族:民族と国家の狭間 | 日本における「朝鮮族」のイメージについて考える。 |
第7回 | 北朝鮮脱出住民:どこへいく? | 韓国の住民登録制度について調べる。 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
参考映画作品と、パワーポイントで作成した教材などを使う。
特になし
出席 30%、リアクションペーパー 30%、レポート 40%
特になし
4月8日(水)は、授業は実施しません。
この授業の実施日は、4/15(水)、4/22(水)、5/13(水)、5/20(水)、5/27(水)、6/3(水)、※6/5(金)の全7回です。
※6/5(金)は曜日振替になっていますのでご注意ください。