本授業では,ファシリテータとしての実践を通して,ファシリテータ型リーダーシップについて体験的に学ぶ。ファシリテータ型リーダーシップとは,従来の「指導」型リーダーシップと対比して,個性を重視しチームとしての力を発揮する「支援」型リーダーシップのことを示す。ファシリテーション技術を学び,学部の「東工大立志プロジェクト」の少人数クラスへファシリテータとして参加し,実践的に学ぶ。 ファシリテータとしての経験を通して,学びをより深く考えることもねらいとしている。さらに,学部新入生に対するロールモデルとしての役割を担うことも期待している。
1. 「指導」型リーダーシップと「支援」型リーダーシップの違いを説明することができる
2. ファシリテーション技術を身につけ活用することができる
3. 「東工大立志プロジェクト」の受講生の学びを促進することができたと実感できる
ファシリテーション,ファシリテータ,リーダーシップ,支援型,立志プロジェクト
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
授業の前半は,ワークショップや「東工大立志プロジェクト」への授業参加により,ファシリテーション技術を理論および体験的に学ぶ。後半は,「東工大立志プロジェクト」の少人数クラスへファシリテータとして積極的に関わり,学士課程の学生の学びを促進することを目指す。毎回のファシリテーション活動後は,振り返りレポートを提出し,次回の活動に活かしていく。 「東工大立志プロジェクト」の講堂講義を聴講したり,視聴することが求められる。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | イントロダクション,ファシリテーション入門 | 「東工大立志プロジェクト」の次回講堂講義を視聴し,サマリーおよびレスポンスを記述 |
第2回 | 「東工大立志プロジェクト」少人数クラスに参加し,実体験する。 | どのようなファシリテーションが有効かをまとめる 「東工大立志プロジェクト」次回講堂講義を視聴し,サマリーおよびレスポンスを記述 |
第3回 | 「東工大立志プロジェクト」少人数クラスでファシリテーション活動1 | 自分のファシリテーション活動を振り返る |
第4回 | ファシリテーション活動の振り返りワークショップ | 私のファシリテーション5箇条をまとめる 「東工大立志プロジェクト」の次回講堂講義を視聴し,サマリーおよびレスポンスを記述 |
第5回 | 「東工大立志プロジェクト」少人数クラスでファシリテーション活動2 | 自らのファシリテーション活動を振り返る 「東工大立志プロジェクト」次回講堂講義を視聴し,サマリーおよびレスポンスを記述 |
第6回 | 「東工大立志プロジェクト」少人数クラスでファシリテーション活動3 | 自らのファシリテーション活動を振り返る |
第7回 | ファシリテーション活動の振り返り | 自分のファシリテーション活動を振り返り,レポートしてまとめる |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
必要に応じて配布する
・中野民夫(2001):「ワークショップ」岩波新書
・中野民夫(2003):「ファシリテーション革命」岩波書店
・中野民夫ほか(2013):「ファシリテーター行動指南書」ナカニシヤ出版
・森時彦(2008)「ファシリテーターの道具箱」ダイアモンド社
1.ワークショップでの活動内容・貢献度の評価(自己評価・相互評価を含む)(20%)
2.「東工大立志プロジェクト」での活動内容・貢献度の評価(リフレクションシートを含む)(50%)
3.最終レポート(30%)
「リーダーシップ道場」を80点以上の成績で履修済であること
本授業は,GSA (Graduate Student Assistant)プログラムの対象科目です。80点以上で履修すると,教育革新センターよりGSA-F (ファシリテーション)の認定証が授与されます。