この授業では、性の多様性について基礎的な知識を習得した上で、性、身体、欲望の規範的なあり方を問うクィア・スタディーズという新しい学問領域について学周します。
性の多様性を中心に扱いながら、互いの差異を尊重しつつ共生していくために必要な知識と発想を身につけてもらうことを意図しています。
1. 性の多様性についての基礎的な知識を習得する
2. クィア・スタディーズの基本的な発想を知る
3. さまざまな社会問題にクィア・スタディーズの視座を適用できるようになる
フェミニズム、ジェンダー、セクシュアリティ、LGBT、クィア・スタディーズ
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義形式で進めます。毎回のコメント提出が必要です。
本講義は次のとおり集中講義の形式で行います。
2/18(木):第1回《1-2限》、第2回《3-4限》、第3回《5-6限》、第4回《7-8限》
2/19(金):第5回《1-2限》、第6回《3-4限》、第7回《5-6限》、第8回《7-8限》
2/22(月):第9回《1-2限》、第10回《3-4限》、第11回《5-6限》
2/24(水):第12回《1-2限》、第13回《3-4限》、第14回《5-6限》
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | オリエンテーション-ジェンダーとセクシュアリティ | ジェンダーとセクシュアリティについて学びます。 |
第2回 | 性的指向と性自認 | SOGIという概念について整理します。 |
第3回 | LGBT とは何か、「オネエ」と「オネエことば」 | 日本のLGBTについて知識を得ます。 |
第4回 | セクシュアルマイノリティ概念の臨界 | LGBT概念の問題点を検討します。 |
第5回 | HIV/エイズとクィア・スタディーズの創成 | クィア・スタディーズ成立の歴史的経緯を確認します。 |
第6回 | クィア・スタディーズの基本的特徴 | クィア・スタディーズの3つの特徴を学びます。 |
第7回 | パフォーマティヴィティとホモソーシャル/ホモセクシュアル | バトラーとセジウィックの理論を検討します。 |
第8回 | 身体を再考する | クィア・スタディーズの視座から身体を考えます。 |
第9回 | 精神分析から情動へ | 性的欲望について考えます。 |
第10回 | クィアな家族をめぐって | 多様な家族について検討します。 |
第11回 | ヘテロノーマティヴィティと新しいホモノーマティヴィティ | 性的少数者内の不平等について考えます。 |
第12回 | 同性婚と「LGBT」マーケティング | 男性同性愛者の主流化について検討します。 |
第13回 | 国家・民族・宗教とクィア | インターセクショナリティについて考えます。 |
第14回 | まとめ |
なし
森山至貴『LGBTを読みとく─クィア・スタディーズ入門』筑摩書房 ISBN:978-4-480-06943-6
最終レポート30点、コメントカード(5点×14回=70点)で総合的に評価します。
履修条件は特に設けないが,関連する科目を履修していることが望ましい。
この科目は、人数超過の場合には抽選を実施します。初回の授業に必ず出席するようにしてください。