2020年度 哲学C   Philosophy C

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開講元
文系教養科目
担当教員名
長門 裕介 
授業形態
講義    (Zoom)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(W323)  木5-6(W323)  
クラス
-
科目コード
LAH.H301
単位数
2
開講年度
2020年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2020年9月18日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

この講義は哲学のテキストを読み、それに基づいて議論する機会を提供します。
哲学のテキストを読むのは(たとえそれが平易な言葉で書かれていたとしても)若干のコツがいります。ラフな言い方をするなら「今いったいなんの話をしているのか」を大づかみで把握する俯瞰的な能力と著者の思考過程に並走するような精読能力の両方が要求されるのが哲学テキストの読解です。このような能力はなかなか一人で身につけるのが難しく、講読の授業で習得するのが最も近道です。
扱うテキストとして、トマス・ネーゲル「死」及びヤン・エルスター「酸っぱい葡萄」及びを予定しています。いずれも「死」や「非合理性」いう身近ではあるけども正面から論じるのが難しいテーマをうまく捌いている名論文です。邦訳を配布し、受講者全員で輪読しながらディスカッションを行う方法にしたいと思います。なお、受講者の関心によって扱うテキストを変更することがあります。

到達目標

哲学書を含む人文書のクリティカルリーディングと哲学的議論の技術を習得すること。哲学的な概念を使って現代の社会問題を考えることができるようになること。複数の立場を要約し、議論(アーギュメント)を構築できるようになること。

キーワード

非合理性、適応的選好形成、価値、死、害

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

邦訳を配布し、受講者全員で輪読しながらディスカッションを行う方法にします。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション: 哲学書の読み方 哲学書を読むためのテクニックを理解する
第2回 トマス・ネーゲル「死」読解(1) 指定箇所を予習する。
第3回 トマス・ネーゲル「死」読解(2) 指定箇所を予習する。
第4回 トマス・ネーゲル「死」読解(3) 指定箇所を予習する。
第5回 トマス・ネーゲル「死」関連論文の読解(1) 指定箇所を予習する。
第6回 トマス・ネーゲル「死」関連論文の読解(2) 指定箇所を予習する。
第7回 中間考察と理解度チェック これまでの論点を復習する。
第8回 ヤン・エルスター「酸っぱい葡萄」読解 指定箇所を予習する。
第9回 ヤン・エルスター「酸っぱい葡萄」読解 指定箇所を予習する。
第10回 ヤン・エルスター「酸っぱい葡萄」読解 指定箇所を予習する。
第11回 ヤン・エルスター「酸っぱい葡萄」読解 指定箇所を予習する。
第12回 ヤン・エルスター「酸っぱい葡萄」読解 指指定箇所を予習する。
第13回 ヤン・エルスター「酸っぱい葡萄」読解 指定箇所を予習する。
第14回 授業のまとめと理解度チェック これまでの論点を復習する。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

コピーを配布します。

参考書、講義資料等

授業中に指示します。

成績評価の基準及び方法

中間レポート(50%)、期末レポート(50%)

関連する科目

  • LAH.H101 : 哲学A
  • LAH.H201 : 哲学B
  • LAH.S432 : 文系エッセンス36:哲学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特に前提とする知識はありませんが、受講者自身が積極的に図書館や書店に足を運び知的な関心の幅を広げるよう努めることが期待されます。

その他

この科目は、人数超過の場合には抽選を実施いたします。初回の授業に必ず出席するようにしてください。

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