2020年度 科学技術社会論・科学技術政策B   Science and Technology for Society B

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開講元
文系教養科目
担当教員名
調 麻佐志 
授業形態
講義    (Zoom)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火5-6(H135)  金5-6(H135)  
クラス
-
科目コード
LAH.T205
単位数
2
開講年度
2020年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2020年9月18日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 科学者の社会的責任とは何だろうか。今後の科学技術のガバナンスはどうあるべきか。専門家と市民の科学コミュニケーションはどうあるべきか。さまざまな事例をもとに考えるのが本講義である。将来の自らの研究成果の社会への影響に関心のある理系の学生、そして自然科学の個別の学問領域を越えて、外交や国際関係、法律そして社会制度の関係する複合領域の問題(科学技術のガバナンス)に関心のある文系の学生、双方に開かれている。
 本講義のねらいは、
(1)自らの研究成果が社会へ与える影響に関心を持つ人材を育成する
(2)外交や国際関係、法律、そして社会制度などが関係するような複合領域の問題に対するアウェアネスを高める
ことである。

到達目標

(1)科学について多面的かつ批判的に考えることができる。
(2)科学と社会の関係に関する基礎的な事例分析ができる知識とスキルを持つ。

キーワード

科学者の社会的責任;科学的合理性;行政と科学

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義形式で行う。受講生数によってはグループ討論の時間を設ける。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション
第2回 科学とは何か 科学を批判的に見る視点を獲得する
第3回 科学・論文・研究評価 数値の客観性について疑う習慣を獲得する
第4回 論文の機能と研究不正 研究者のあるべき姿を考える
第5回 技術者倫理と科学技術社会論の接点 視点により「倫理的な行動」の意味が異なることを理解する
第6回 事例分析:水俣病 権力に奉仕するという科学の一側面を理解する
第7回 事例分析:イタイイタイ病 同上
第8回 事例分析:もんじゅ裁判 行政と科学の関係を理解する
第9回 事例分析:薬害エイズ訴訟 行政と科学の関係を理解する
第10回 事例分析:Winny事件 行政と科学の関係を理解する
第11回 事例分析:狂牛病騒動 安全と科学の関係を理解する
第12回 事例分析:医療廃棄物 安全と科学の関係を理解する
第13回 事例分析:低線量被ばく問題 安全と科学の関係を理解する
第14回 クリティカル・シンキング:血液型性格判断 自らを客観視する視点を獲得する

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

藤垣裕子他『科学技術社会論の技法』東京大学出版会

参考書、講義資料等

必要に応じて講義資料を配布する

成績評価の基準及び方法

各回の提出物(40%)と最終レポート(60%)

関連する科目

  • LAH.T104 : 科学技術社会論・科学技術政策A
  • LAH.T304 : 科学技術社会論・科学技術政策C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

とくになし

その他

この講義はオンライン講義(zoom)とします。ミーティングルームのurlは遅くとも当日講義前に東工大アドレス(mアドレス)に送付しますので、確認してログインしてください。同時受講が難しい場合は、zoom講義の録画のURLを講義後にメールしますので、ビデオ聴講も可能です。

さらに、ネット環境によっては動画による受講が難しいことがあるかもしれません。その場合にはメールで相談してください。

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