2020年度 技術史A   History of Technology A

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
文系教養科目
担当教員名
小林 学 
授業形態
講義    (Zoom)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(W521)  
クラス
-
科目コード
LAH.T103
単位数
1
開講年度
2020年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2020年9月18日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

本講義では、特にイギリス産業革命を事例に技術がどのように発展していくのか学習します。さらにイギリス製鉄業の発展、帝国主義と技術との関係、アメリカの大量生産技術と大衆消費社会の誕生について講義します。
 以上のような、技術の歴史の学習を通じて、現代技術の持つ性格・特徴とその課題などについて学習します。

到達目標

1、学生が、イギリス産業革命を事例に技術発達のメカニズムについて説明できる。
2、学生が、19世紀以降の科学・技術の展開およびそれが社会に及ぼした影響について理解できる。
3、学生が、現代技術の起源からもたらされる性格・特徴とその課題などについて理解できる。

実務経験のある教員等による授業科目等

該当する 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容)
企業で技術担当として勤務した経験をいかし、科学・技術と社会との関係や技術発達のメカニズムを包括的に講義する。

キーワード

産業革命、蒸気機関、ジェームズ・ワット、製鉄業、帝国主義と技術、大量生産

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義の後、講義の概要と感想を提出する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ガイダンス 科学とは何か、技術とは何か、科学と技術の違い。技術の歴史を学ぶ意味とは。 科学と技術の違いについて質問するので自分なりの解答を考えておく。
第2回 イギリス産業革命(1) 産業革命を準備した背景と引き金、綿工業における技術革新 配付資料を読む。
第3回 イギリス産業革命(2) ジェームズ・ワットによる蒸気機関の改良 配付資料もしくは指示した資料を読んでおく。
第4回 18-19世紀におけるイギリス製鉄業の発展、近代溶鋼法の成立 配付資料もしくは指示した資料を読んでおく。
第5回 帝国主義と技術 アヘン戦争と蒸気船、マラリアの克服とアフリカ征服、機関銃による戦争様式の変化 配付資料もしくは指示した資料を読んでおく。
第6回 アメリカの大量生産技術と大衆消費社会の誕生 互換性部品の生産、テーラーとフォード デーヴィッド・A. ハウンシェル(和田 一夫, 藤原 道夫, 金井 光太朗訳)『アメリカン・システムから大量生産へ 1800‐1932』名古屋大学出版会、1998年を読む。
第7回 試験とこれまでの講義のまとめ 試験ですので、これまでの学習内容を十分に復習してください。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

兵藤友博、小林学、中村真悟、山崎文徳共著『科学と技術のあゆみ』ムイスリ出版、2019年

参考書、講義資料等

参考書
荒井 政治、内田星見、鳥羽欽一郎編『産業革命の世界〈2〉産業革命の技術』有斐閣 、1981年
ポール・マントゥ(徳増栄太郎、井上幸治、遠藤輝明訳)『産業革命』東洋経済新報社、1964年
E.J. ホブズボーム (浜林正夫、神武 庸四郎、和田一夫訳)『産業と帝国』未来社、1996年
K.ポメランツ(川北稔監訳)『大分岐―中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成』名古屋大学出版会、2015年
アンガス・マディソン(政治経済研究所 訳)『世界経済史概観 紀元1年~2030年』岩波書店、2015年
R・C・アレン(グローバル経済史研究会訳)『なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか』NTT出版、2012年
R・C・アレン(眞嶋、中野、安元、湯沢訳)『世界史のなかの産業革命―資源・人的資本・グローバル経済』名古屋大学出版会、2017年
中澤護人『鋼の時代』岩波書店、岩波新書、1964年
D・R・ヘッドリク(原田 勝正、老川 慶喜、多田 博一訳)『帝国の手先―ヨーロッパ膨張と技術』日本経済評論社、1989年
デーヴィッド・A. ハウンシェル(和田 一夫、藤原 道夫、金井 光太朗訳)『アメリカン・システムから大量生産へ 1800‐1932』名古屋大学出版会、1998年

そのほか、講義内で指示する。

成績評価の基準及び方法

中間レポート30%、期末試験70%。ただし単位の認定のためには、5回以上の出席を要する。 毎回の講義の後に「講義の概要と感想」を提出することで出席とします。

関連する科目

  • SHS.S443 : 科学技術社会分野特論F1A
  • LAH.T203 : 技術史B
  • LAH.T303 : 技術史C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

ぜひとも履修して欲しい人:知的好奇心がある人。歴史が好きな人。みなさんが勉強・研究している学問領域の起源(ルーツ)を知りたい人など。履修希望者は初回講義に必ず出席してください。
高校の世界史は、すべて必ず復習してください。

その他

この講義はGoogle のサービス(Google DriveやGoogle Classroom等)を使用して実施する予定です。
シラバスの内容に変更ある場合には通知する。

このページのトップへ