【概要】 東工大出身者で、広告会社 博報堂 の現役社員による、実践的な授業。私たち一人ひとりの日常生活には、社会の様々な課題が潜んでいる。これをアイデア発想で解決している事例と方法論を取り上げ、他者発ではなく、自分発でゼロから社会に貢献する体質を学んでもらう。最終成果物は、一人ひとりが社会課題と課題解決をシンプルに示す、「自主提案レポート」。当授業では、世間への評論や主張をまとめた<答案>は求めていない。自分が主体的に関与しえ生活者・社会を動かす<提案>を目指す。
【狙い】 講師は、多様な学生どうしのコミュニケーションの場面を設けて、『対話力』の向上を支援。その上で、現代社会の課題に取組む『3つの力』(後述)について、実践的に指導する。これら『対話力』と『3つの力』は、東工大生の日常生活に発見をもたらし、社会人として創造力を発揮する土台になる。
注: (株)博報堂は、1895年に創業し、現在世界トップ10に入る国内第2位の大手広告会社。コミュニケーション/マーケティング/イノベーションの領域で、企業・組織・社会の課題解決を行っている。企業フィロソフィーは、生活者発想。
https://www.hakuhodo.co.jp/
【自問自答の創造力】 現代社会に暮らす生活者として、他問自答(即ち、予めの正答がある受け身の「答案」)ではなく、自問自答(即ち、予めの正答がない自主的な「提案」)で対話し、お互いの創造力を高め合うこと。
【社会課題の3つの力】 現代社会の課題解決に必要な『3つの力』とは、(1)自問を立てる力 (2)構想を描く力 (3)自答で動かす力 のこと。この3つの力を発揮して、自分自身のアイデア発想で社会をよりよくしていく、シンプルな自主提案ができるようになること。
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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統括講師の実務経験 : ①博報堂 人材開発戦略室/マネージャー(2013~2018年) ②博報堂 生活者アカデミー/プロデューサー(2015~2019年) ③博報堂 ブランド・イノベーションデザイン局/ディレクター(2020年~) |
イノベーション、アイデア発想、社会課題、課題解決、コミュニケーション、SDGs
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講師陣は、統括1名とゲスト2名。Web会議システム「Zoom」による講義・質疑応答と、Zoomの「ブレイクアウトルーム」による学生同士の対話などで進める。 ※発言できる静かな場所で、カメラとマイクが揃ったパソコンをWiFi等のネット環境に接続して受講すること。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 最終成果「自主提案レポート」のオリエンテーション | 当授業のゴールを理解する。 |
第2回 | 3つの力(1) 自問を立てる力 | 日常生活から社会を見通す気づきや発見を得る、自問のやりかた学ぶ。 |
第3回 | 3つの力(2) 構想を描く力 | 日常生活の気づきや発見から、社会課題を構想していくやりかたを学ぶ。 |
第4回 | 3つの力(3) 自答で動かす力 | 課題解決の実際を学び、自分の提案に社会を動かすリアリティをもたせる。 |
第5回 | 3つの力を発揮する | 3つの力で自主提案するやりかたを学ぶ。 |
第6回 | 「自主提案レポート」の提出と共有 | 各自の「自主提案レポート」を発表し合って、対話する。 |
第7回 | 振り返りと展望 | 社会課題への取組みを総括する。 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特になし。 ※自分の日常生活を教科書に見立てて、自問自答の資源にする。
特になし。必要に応じて、資料をOCW-iにアップする。
1. 授業への参加度(50%)
2. 授業で得た知見を発揮し、自分で見つけた社会課題について、「自主提案レポート」で課題解決を示す(50%)
特になし。