この授業では、性、身体、欲望の規範的なあり方を問うクィア・スタディーズの基礎的な知識について学び、映画、ドラマ、マンガ、アニメーション、ボーイズラブ(BL)、2.5次元ミュージカルなど幅広い領域の表象文化作品をジェンダーやセクシュアリティと繋いで読み解くための分析方法や理論を学びます。各回では、ジェンダー、セクシュアリティをめぐる様々なトピックをとりあげ、映像作品を読み解きながら、先行研究や歴史的な展開について概観します。
1、クィア・スタディーズの理論や分析方法について学ぶ。
2、クィア・スタディーズの視座から表象作品を批判的に読み解く力を養う。
フェミニズム、クィア・スタディーズ
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義形式で進めます。毎回のコメント提出が必要です。
本講義は、次の通り、集中講義の形式で行います。
12月27日:第1回《1-2限》、第2回《3-4限》、第3回《5-6限》
12月28日:第4回《1-2限》、第5回《3-4限》、第6回《5-6限》
12月29日:第7回《1-2限》、第8回《3-4限》
講義室は大岡山キャンパス西9号館7階716号室。
(716号室は、西9号館2階の円形自動ドア側から入った場合、奥の建物にある。靴を脱いで入る講義室。)
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション クィア・スタディーズ(1) | |
第2回 | クィア・スタディーズ(2) | ジェンダーやセクシュアリティについての知識を身につける。 |
第3回 | クィア・スタディーズ(3) | マシュー・ウォーチャス監督「パレードへようこそ」(2014)を通して、広範囲にわたる連帯の可能性について展望できるようにします。 |
第4回 | 生命をめぐる倫理(1) | 優生思想、優生保護法の歴史について理解する。 |
第5回 | 生命をめぐる倫理(2) | 「否定と肯定(Denial)」(監督・ミック・ジャクソン、2016)を通じて、生命をめぐる倫理について自ら考える力を養います。 |
第6回 | 生命をめぐる倫理(3) | 現代における優生思想をめぐる論点について学びます。 |
第7回 | トランスジェンダーとシスジェンダー | トランスジェンダーとシスジェンダーという概念について学びます。 |
第8回 | ジェンダーとサブカルチャー | 志村貴子「放浪息子」、「プリキュア」第73話「彼女がデビューする日」などのアニメーションをとりあげ、日常生活の中で批判的にサブカルチャーを捉える視座を養います。 |
毎回、プリントを配布します。
河口和也『クイア・スタディーズ』岩波書店、2003。
ベル・フックス『フェミニズムはみんなのもの 情熱の政治学』堀田碧訳、新水社、2003。
竹村和子編『〝ポスト〟フェミニズム』作品社、2003。
高橋準『ジェンダー学への道案内 四訂版』北樹出版、2014〔2006〕。
森山至貴『LGBTを読みとくークィア・スタディーズ入門ー』ちくま新書、2017。
河口和也・風間孝編著『教養のためのセクシュアリティ・スタディーズ』法律文化社、2018。
最終レポート55点、コメントカード(3点×15回=45点)で総合的に評価します。
人種、民族、ジェンダー、セクシュアリティなどに関して差別的な発言が繰り返しあった場合、受講を認めない。