本講義では、生の意味とその実感、あるいは、死をめぐる考察を経ることで、「生」とは何かの思索を深めていく。
この主題における二十世紀を代表する著作『生きがいについて』と『死ぬ瞬間』を精読し、参加者との討議を重ね、最終的には各自がそれぞれの「生」の意味を発見する糸口を見いだすことを目的としている。
レポートは二回、各二五〇〇文字、計五〇〇〇文字の文章を書くことになる。また、本講義においてはディスカッションとプレゼンテーションがきわめて重要な意味を持つ。真摯、かつ主体的な参加意識をもって授業に臨むことを強く望む。
本講義を履修することによって、次の能力の習得を目標とする。
1)「生きがい」と「死」の意味を考える。
2)「生きがい」と「死」をめぐって討議、考察、そして発表することができる。
3)自己の経験、心情を基盤にした言語表現ができる端緒をつかむ。
人間、文化、生、死
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
毎回、重要な個所を指摘し、4人程度のグループでの討議や、文章(随想)を書く機会を設けます。
この講義は、以下の日程で集中講義として行います。
8月27日―29日 (3-4限、5-6限、7-8限)
9月2日―3日(3-4限、5-6限、7-8限)
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 授業ガイダンス | |
第2回 | 「生きがい」とは何かを考える① | 神谷美恵子『生きがいについて』を読む |
第3回 | 「生きがい」とは何かを考える② | 神谷美恵子『生きがいについて』を読む |
第4回 | 「生きがい」とは何かを考える③ | 神谷美恵子『生きがいについて』を読む |
第5回 | グループディスカッション | 「生きがい」をめぐる討議 |
第6回 | 発表会 | プレゼンテーション |
第7回 | 中間レポートの作成 | レポートの作成 |
第8回 | 生と死を考える① | キューブラ―・ロス『死ぬ瞬間 死とその過程について』を読む |
第9回 | 生と死を考える② | キューブラ―・ロス『死ぬ瞬間 死とその過程について』を読む |
第10回 | 生と死を考える③ | キューブラ―・ロス『死ぬ瞬間 死とその過程について』を読む |
第11回 | 生と死を考える④ | キューブラ―・ロス『死ぬ瞬間 死とその過程について』を読む |
第12回 | グループディスカッション | 「生と死」をめぐる討議 |
第13回 | 発表会 | プレゼンテーション |
第14回 | 期末レポートの作成 | レポートの作成 |
第15回 | 総括と質疑応答 |
神谷美恵子『生きがいについて』とエリザベス・キューブラ―・ロス『死ぬ瞬間 死とその過程について』(中公文庫)。講義には必ず本書を持参すること。
特になし。
中間レポート(50%)
期末レポート(50%)
特になし。
この科目は定員40名です。人数超過の場合には抽選を実施いたします。初回の授業に必ず出席するようにしてください。