本講義では、現代日本哲学を代表する哲学書である井筒俊彦『意識と本質』を精読し、哲学的思惟および思想的文章力の基盤を整える。
また、本講座では、哲学的表現の奥に潜む意味や思想を個的に認識し、それを他者に伝え、共に普遍性を追究し得る考察力を身につけることを「ねらい」とする。
最終のレポートは、5000字程度の自身にとっての哲学的主題を論じてもらうことになる。真摯な参加意識をもって授業に参加することを望む。
本講義を履修することによって、次の能力の習得を目標とする。
1)記号としての言語と意味としての言語の役割を感じ分ける。
2)現代日本哲学を読解する力を身につける。
3)自己の経験、心情を基盤にした言語表現ができる端緒をつかむ。
哲学、言葉、意識、文化
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
毎回、重要な個所を指摘し、4人程度のグループでの討議や、文章(随想)を書く機会を設けます。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 授業ガイダンス | 授業ガイダンス |
第2回 | 井筒俊彦 『意識と本質』を読む 第一章 | 『意識と本質』およびほかの井筒の著作を読む |
第3回 | 井筒俊彦 『意識と本質』を読む 第一章-② | 『意識と本質』およびほかの井筒の著作を読む |
第4回 | 井筒俊彦 『意識と本質』を読む 第二章-② | 『意識と本質』およびほかの井筒の著作を読む |
第5回 | 井筒俊彦 『意識と本質』を読む 第二章-② | 『意識と本質』およびほかの井筒の著作を読む |
第6回 | 井筒俊彦 『意識と本質』を読む 第三章-② | 『意識と本質』およびほかの井筒の著作を読む |
第7回 | 井筒俊彦 『意識と本質』を読む 第三章-② | 『意識と本質』およびほかの井筒の著作を読む |
第8回 | 総括、質疑応答 | 総括、質疑応答 |
井筒俊彦『意識と本質』(岩波文庫)。講義には必ず、本書を持参すること。
特になし。
中間レポート(50%)
期末レポート(50%)
特になし。
4月10日(水)は、新入生向けの文系教養科目一斉オリエンテーションを
行うため、授業は実施しません。
なおこのオリエンテーションは新入生向けのため、
修士2年生以上の学生は参加する必要はありません。
授業の初回は4月17日(水)です。