本講義では、池田晶子の『14歳からの哲学』を精読し、哲学的思惟の基盤と思想的文章力の基盤を整える。
また、本講座では、哲学的表現の奥に潜む意味や思想を個的に認識し、それを他者に伝え、共に普遍性を追究し得る考察力を身につけることを「ねらい」とする。
最終のレポートは、4000字程度の自身にとっての哲学的主題を論じてもらうことになる。真摯な参加意識をもって授業に参加することを望む。
本講義を履修することによって、次の能力の習得を目標とする。
1)記号としての言語と意味としての言語の役割を感じ分ける。
2)現代日本哲学を読解する力を身につける。
3)自己の経験、環境、心情を基盤にした言語表現ができる端緒をつかむ。
哲学、言葉、心、存在
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
毎回、重要な個所を指摘し、4人程度のグループでの討議や、文章(随想)を書く機会を設けます。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 授業ガイダンス | |
第2回 | 池田晶子『14歳からの哲学』 第一章~第三章「考える」 | 哲学的著作の読解と文章表現力を養う |
第3回 | 池田晶子『14歳からの哲学』 第四章~第五章「言葉」 | 哲学的著作の読解と文章表現力を養う |
第4回 | 池田晶子『14歳からの哲学』 第六章~第七章「自分とは誰か」「死をどう考えるか」 | 哲学的著作の読解と文章表現力を養う |
第5回 | 池田晶子『14歳からの哲学』 第八章~第九章「体の見方」「心はどこにあるのか」 | 哲学的著作の読解と文章表現力を養う |
第6回 | 池田晶子『14歳からの哲学』 第一〇章「他人とは何か」 | 哲学的著作の読解と文章表現力を養う |
第7回 | 池田晶子『14歳からの哲学』 第十一章~第十二章「家族」「社会」 | 哲学的著作の読解と文章表現力を養う |
第8回 | 池田晶子『14歳からの哲学』 第十三章~第十四章「規則」「理想と現実」 | 哲学的著作の読解と文章表現力を養う |
第9回 | 池田晶子『14歳からの哲学』 第十五章~第十六章「友情と愛情」「恋愛と性」 | 哲学的著作の読解と文章表現力を養う |
第10回 | 池田晶子『14歳からの哲学』 第一七章~第一八章「仕事と生活」「品格と名誉」 | 哲学的著作の読解と文章表現力を養う |
第11回 | 池田晶子『14歳からの哲学』 第一九章~第二〇章「本物と偽物」「メディアと書物」 | 哲学的著作の読解と文章表現力を養う |
第12回 | 池田晶子『14歳からの哲学』 第二一章~第二二章「宇宙と科学」 | 哲学的著作の読解と文章表現力を養う |
第13回 | 池田晶子『14歳からの哲学』 第二三章~第二五章「善悪」「自由」 | 哲学的著作の読解と文章表現力を養う |
第14回 | 池田晶子『14歳からの哲学』 第二七章~第三〇章「人生の意味」「存在の謎」 | 哲学的著作の読解と文章表現力を養う |
第15回 | 総括、質疑応答 |
池田晶子『14歳からの哲学』(トランスビュー)。講義には必ず、本書を持参すること。
特になし。
中間レポート(50%)
期末レポート(50%)
特になし。