2018年度 文系エッセンス36:哲学   Essence of Humanities and Social Sciences36:Philosophy

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開講元
文系教養科目
担当教員名
國分 功一郎 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
水3-4(H121)  
クラス
-
科目コード
LAH.S432
単位数
1
開講年度
2018年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2018年4月6日
講義資料更新日
2018年11月4日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

19世紀末以降、哲学は精神分析に強い影響を受けており、その意味で精神疾患・精神障害についての理解は現代の哲学を理解する上で欠かせないものとなっています。問題は時代ごとに中心的に取り上げられる精神疾患・精神障害が大きく変化していることです。20世紀後半になると、精神分析・精神医療の関心は神経症か統合失調症に移っていきました。本講義では19世紀、20世紀、そして21世紀の精神医療と哲学の流れを概括した上で、現代社会においていかなる精神障害がクローズアップされているのか、あるいは、なぜそれがクローズアップされているのかを批判的に考察していきます。

到達目標

 19世紀以降の哲学の流れを精神医療との関連において把握し、更に、現在、精神医療の最先端で議論されている哲学的問題に触れることで、現代社会を批判的に考察できるようになることがこの講義の目的です。また、参加型の授業ですので、プレゼンテーションの仕方や討論の仕方も学ぶことができます。

キーワード

精神分析、フロイト、ラカン、ドゥルーズ、神経症、精神病、自閉症、発達障害。

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回、前半では参加者に発表してもらい、討論します。討論に基づき、後半では担当者が講義を行います。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 オリエンテーション講義「神経症、精神病、自閉症──19世紀、20世紀、21世紀を概括する」 授業で扱うテーマを理解する
第2回 自閉症(ADS)を巡る諸問題──基礎編 個人もしくはグループでの発表と討論、宿題テキストの読解
第3回 自閉症(ADS)を巡る諸問題──「痛みと自己」 個人もしくはグループでの発表と討論、宿題テキストの読解
第4回 自閉症(ADS)を巡る諸問題──「自閉症と現象学」 個人もしくはグループでの発表と討論、宿題テキストの読解
第5回 自閉症(ADS)を巡る諸問題──「自閉症と精神分析」 個人もしくはグループでの発表と討論、宿題テキストの読解
第6回 外部講師による講演 講演者との討論
第7回 自閉症(ADS)を巡る諸問題──「新しい社会的排除」 個人もしくはグループでの発表と討論、宿題テキストの読解
第8回 まとめ まとめの講義と討論

教科書

特になし

参考書、講義資料等

講義内で紹介。

成績評価の基準及び方法

発表(50%)、学期途中でのコメントペーパー(50%)

関連する科目

  • LAH.H101 : 哲学A
  • LAH.H201 : 哲学B
  • LAH.H301 : 哲学C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

発表や討論に参加するのに十分な日本語能力。最も重要な条件は、講義テーマへの関心です。

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