東京工業大学大学院博士後期課程の学生が身につけるべき「教養」とは何か? 世界最高水準の理工系の研究を行うには、自らの専門分野に限定されない幅広い知識、他分野の研究の意義を理解し吸収・活用する応用力や創造性、多様な人材と交流し「知」のネットワークを広げる柔軟性や学際性が必要である。本科目の履修者は、こうした博士後期課程学生に必要な「教養」を身に付けるための「教養先端科目」を自律的に運営していく。具体的には、同科目の授業(講演会・少人数グループワーク・発表会)を運営し、またその科目の成果の広報にあたる。
本科目のねらいは、履修者が博士後期課程の教養科目を自律的に「運営」することを通じて、先端的・学際的な研究動向に目を向けながら、博士後期課程全体の「知の交流」を促進する場を創造するところにある。
留学生も履修できる。
学内の異なる学問分野の学生、留学生との英語などのコミュニケーションも必要になる。
本科目の履修を通じて、学生は以下の能力を身に付ける。
1)博士後期課程学生が身に付けるべき「教養」とは何かを考え、ビジョンを持つことができる。
2)学内の異なる専門分野の学生、留学生とのコミュニケーション能力の確立
3)学際的・先端的なテーマに基づく専門家の講演会を運営することができる。
4)学会のポスターセッション・スタイルの発表会を運営し、その広報や成果の整理ができる。
5)これらを通じて、研究者としてのリーダーシップを身に付ける。
先端的・学際的教養
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
履修者数は最大40名。履修制限をする場合がある(履修条件およびその他を参照)。
ほぼ隔週土曜の第1・2時限と第3・4時限連続で授業を行う。
このクォーターでは一年間の「教養先端科目」で活動を資料としてまとめるとともに、次年度への引き継ぎ等も計画する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 第一講義日第1・2時限第3・4時限連続 イントロダクション、次年度への引き継ぎ計画 | 参加者間の相互理解の確立 授業の趣旨の理解。 |
第2回 | 第二回講義日第1・2時限第3・4時限連続 企画運営委員会の活動 | 先端教養科目のグループワーク、シンポジウムの企画の検討 |
第3回 | 第三回講義日第1・2時限第3・4時限連続 広報・編集委員会の活動 | 先端教養科目のミニシンポジウムの広報等の検討、資料の作成 |
第4回 | 第四回講義日第1・2時限第3・4時限連続 先端教養科目のミニシンポジウムの開催支援 最終回のみすずかけ台で行う予定である | ミニシンポジウムの開催 |
特に指定しない
特に指定しない
授業への参加度・貢献度で評価する
履修制限する場合には、OCWi等で連絡する。リベラルアーツ研究教育院WEBの情報を必ず確認すること。
[http://bunkei.ila.titech.ac.jp/600PG_guide.html]
授業に熱心にコミットすること。演習科目のため授業時間外の活動にも関われること。
【履修にあたっての注意事項】
授業期間中の土曜午前に実施されている博士文系教養科目は、通常、90分授業(2020年からは100分授業になる予定)2つを1回とする全4回の授業で構成されています。初回から第2回にかけてグループ分けと講義を行い、第2回と第3回にグループワークと講義、第4回に発表会とミニシンポジウムを行います。
受講生による発表とグループワークが中心の科目ですので、4回すべてに参加できるQの科目を選んで履修してください。各科目の授業日はシラバスで確認してください。
ただし、不参加(遅刻、早退を含む)の事情が当該Qの開始後に生じた場合には、全4回のうち1回に限り授業への不参加を認めます。不参加が2回以上になった場合には単位は認定されません。
第1回、第2回、第3回のうち1回が不参加となる場合には、不参加の受講生自身が不参加の事情を授業担当教員に原則事前に(やむを得ない場合は事後なるべく早く)連絡した上で、グループメンバーと調整して、授業時間外にグループワークに貢献し、講義内容について自習を行なって、自習内容についてのレポートを授業担当教員が指示する内容と形式(詳細は下記を参照)で提出してください。使用言語は英語とします。締め切りは、各回の授業終了後2週間以内です。これらが行われない場合には単位は認定されません。第4回が不参加となった場合には、不参加の受講生自身が不参加の事情を授業担当教員に原則事前に(やむを得ない場合は事後なるべく早く)連絡した上で、授業担当教員が指示する内容と形式(詳細は下記を参照)でレポートを提出してください。使用言語は英語とします。締め切りは、第4回の授業終了後2週間以内です。これらが行われない場合には単位は認定されません。
記:
・1回目
次の①と②両方を提出してください。提出されたレポートはグループ内の他のメンバーに渡します。
① 自己紹介をA4用紙1/2ページ程度で書いたもの。
② このQのテーマに掲げられている社会的課題について書かれた記事(A4で2ページ程度の記事1つ)の概要の紹介をA4用紙1/2ページ程度で書いたもの。記事の出典を明示し、記事のコピーを添付すること。
・2回目
「東京工業大学における研究者等の行動規範」を読み、全17条の中でこのQのテーマについての研究にもっとも関係のある条文2つを挙げ、その関係をA4用紙1ページ程度で説明してください。提出されたレポートはグループ内の他のメンバーに渡します。
・3回目
次のうちいずれか1つを選択し、A4用紙1ページ程度のレポートとして提出してください。提出されたレポートはグループ内の他のメンバーに渡します。
(1) ミニシンポジウム当日に会場(ホールや教室だけでなく、屋外、廊下、受付等も含む)に用意すべきもの、配置すべき人員についてのチェックリスト。
(2) 授賞ポスター決定のための投票方法、集計方法、決定方法の提案。
(3) 学外者の参加を認める場合に考慮すべきことのリスト。
(4) このQと同じテーマでもう一度ミニシンポジウムを開催する場合にふさわしい講演者とその理由。
(5) ミニシンポジウムの事前および事後の、効果的な広報の方法の提案。
・第4回不参加の際のレポートの内容
① 不参加の受講生は、自身の委員会の役割のリストと各役割の簡潔な説明、および、自身の役割と貢献の説明をA4用紙2ページ程度の文書にしてください。文書は不参加の受講生それぞれが個別に作成しそれぞれが担当教員宛に提出してください。提出されたレポートは不参加の受講生のグループ内の他の(授業に参加した)メンバーに渡します。
② 不参加の受講生は、授業担当教員が指定する他の3つのグループのポスターについてのレビューを作成して提出してください。レビューは、1つのポスターにつきA4用紙1ページ程度で、そのポスターのサマリーとそのポスターに対する質問を3つ、および、ポスターの改善提案で構成してください。他の3つのグループのポスターに対するレビュー全体でA4用紙3ページ以内とします。提出されたレビューは当該のグループに渡します。
博士後期課程学生は、学生プロデュース科目1から8教養先端科目1から6のうち、いずれか2つを履修する必要がある。
講義日は2019年12月7日、21日、2020年1月11日、25日を予定。
ただし以下の点に注意すること。
学生プロデュース科目,先端教養科目は,できる限り博士後期課程1年目に履修することを強く推奨する。各Qの学生プロデュース科目と先端教養科目の履修は,学年を問わず,全学年を合計した履修申告者数により制限する。
学生プロデュース科目5から8、先端教養科目4から6は、同一Qに開講される学生プロデュース科目と先端教養科目を博士後期課程1年と2年で履修する場合のために設けられている科目である。全く別内容の科目が新設されるのではない。
・履修制限へのエントリーのための履修登録(仮登録)の締切日:10月9日(水)
・履修制限の結果発表日:10月25日(金)