H31年度 科学技術倫理B   Ethics in Engineering B

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開講元
文系教養科目
担当教員名
札野 順 
授業形態
講義
曜日・時限(講義室)
月1-2(W935)  木1-2(W935)  
クラス
-
科目コード
LAH.T206
単位数
2
開講年度
H31年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
H31年3月19日
講義資料更新日
H31年7月1日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

科学技術と社会・環境との関係を歴史的・多面的に考察し、現代の高度科学技術社会における科学者・技術者として重視すべき価値を共有する必要性を理解する。科学者・技術者が直面する可能性のある倫理問題を疑似体験し、倫理的意思決定の手法を学ぶ。科目全体を通して、「やってはならない」ことを強調する予防倫理だけでなく、科学者・技術者として「何ができるのか」を考える志向倫理を重視する。また、倫理的科学者・技術者が、社会の福利に貢献するだけではなく、自らの「よく生きること(well-being)」を高めることができることを理解する。加えて、組織において科学者・技術者がいかに行動すべきかを具体的な事例をとおして検討する。

到達目標

本科目を履修することで、受講者は以下の目標を達成する。
1) 科学技術が社会・環境に正負両面で大きな影響を与えることを理解する。
2) 予防倫理と志向倫理について理解する。
3) 倫理的意思決定の方法を修得する。
4) 自分自身の強み(character strengths)について理解する。
5) よく生きること(well-being)を構成する要素について理解するとともに、他者への貢献が自らのwell-beingに関係することを認識する。
6) 科学者・技術者として重視すべき価値について理解し、これらを共有しようとする態度を持つ。
7) 組織の社会的責任について理解するとともに、そのなかでどのように行動すべきか設計する。
8) 責任ある研究活動とは何かについて理解し、研究者として重視すべき価値を共有する。

キーワード

科学技術と社会、科学者、技術者、倫理、倫理的意思決定の方法 (セブンステップガイド)、予防倫理と志向倫理, よく生きること、ポジティブ心理学、組織の社会的責任、責任ある研究活動

学生が身につける力

国際的教養力 コミュニケーション力 専門力 課題設定力 実践力または解決力
- -

授業の進め方

本科目では、講義による知識の習得・理解だけではなく、調査報告書の提出、それに基づくプレゼンテーション、グループディスカッション等を通したアクティブ・ラーニングを行う。従って、講義への出席、諸活動への参加が不可欠である。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 1) 科目概要と学習・教育目標 2) 新しい時代の科学技術者倫理とは何か 講義後、1)初回授業アンケートに回答し、第2回の講義に提出する。2)VIA Instituteのサイトから、the VIA Surveyに回答し、自らの強みについて理解する。https://www.viacharacter.org/survey/account/register
第2回 1) 講義:科学技術者が意思決定を迫られる状況とは(1) 2)グループ討議1:スペースシャトル・チャレンジャー号事故 講義前に、1) 教科書第1〜2章を通読, 2) チャレンジャーケースに関するレスポンスシートに回答
第3回 1) 講義:科学技術者が意思決定を迫られる状況とは(2) 2) グループ発表1:チャレンジャー号ケース 講義前に、1)教科書第3章の通読、2)グループ発表の準備
第4回 1) 講義:科学技術と社会・環境 2) グループ討議2: グランドチャレンジに関する討議 講義前に、1)教科書第4章の通読 講義後、2) Grand Challengesに関する課題
第5回 1)講義: 新しい時代の技術者とは何かーその資質と能力ー 2) グループ討議3: 技術者の資質と能力 講義前に、1) 教科書第5章を通読 講義後、2) グループ発表の準備
第6回 1) 講義:科学技術者としての行動設計 2) グループ報告: 技術者に求められる資質と能力 講義前に、1)教科書第6-8章を通読 講義後、2) 倫理綱領に関する課題
第7回 1) グループ討議4: 「ソーラーブラインド」 2) グループ報告:「ソーラーブラインド」 講義前、1)「ソーラーブラインド」に関する課題 講義後、2)中間試験の準備
第8回 中間試験
第9回 1) 講義:中間試験に関する解説 2) 講義: 科学技術者の責任ー優れた意思決定のもたらすものー 講義前、1) 教科書第9章の通読 講義後、2) Well-beingに関する課題
第10回 1)グループ討議5:well-beingとは何か 2) 講義: 組織の中でいかに行動すべきか(1) 講義前、1)教科書第10〜12章の通読 講義後、2)グループ発表の準備
第11回 1) グループ発表: well-beingとは何か 2) 講義:科学技術者と組織の社会的責任 講義後、1)「ギルベイン・ゴールド」に関する課題1 2)「企業のCSR活動」に関する課題
第12回 1) グループ討議6:「ギルベイン・ゴールド」 2) グループ発表:「ギルベイン・ゴールド」 講義後、1)「ギルベイン・ゴールド」に関する課題2
第13回 1) 講義:東日本大震災後の社会における科学技術者の新しい役割 2) 講義:責任ある研究・開発とは何か 3) グループ討議7: Good Workについて 講義前、1)教科書、第13〜15章の通読、2)Good Work課題
第14回 1) 講義:社会のなかの、社会のための科学技術 2) グループ発表: Good Workについて 講義前、1) グループ発表の準備
第15回 1) 最終課題の提出 2) グループ討議: Philosopher-engineerを目指して 3) 講義とまとめ: 社会のなかの、社会のための科学技術 講義前、1)最終課題の準備、2) Philosopher-engineerに関する課題

教科書

札野順編著、『新しい時代の技術者倫理』(放送大学教育振興会、2015年)

参考書、講義資料等

第1回目の講義で指示する。

成績評価の基準及び方法

1) 授業参加(出席、グループ・ディスカッション、報告) 30%
2) 小課題(初回アンケート、VIA、事例分析など)30%
3) レポート(Good Work, Grand Challenge for Engineering, 「社会のなかの、社会のための科学」)30%
4) その他

関連する科目

  • LAH.T105 : 科学技術倫理A
  • LAH.T305 : 科学技術倫理C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特に履修の条件は定めないが、科学技術倫理Aを履修していることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

fudano.j.aa[at]m.titech.ac.jp

オフィスアワー

月曜日、3-4限 あるいは相談の上

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