概要 本講義では、まず「メディア」についての基本的な理解を深めてもらう。そのうえで、科学技術分野におけるメディアとジャーナリズムの意義について学習する。21世紀は科学技術が主役となる時代である。だからこそ、科学技術とその成果物は、常にメディアの取材対象として注目を浴びることになる。科学技術に関わる者には、高度なメディア対応能力が求められるし、積極的な情報発信も求めらられる。ゆえに、科学技術の道を歩む者は誰もがメディアリテラシーを身につける必要がある。本講義では、現実に起きた科学や技術にまつわる事故や事件の報道を取り上げ、科学や技術とメディアとの関わりについて考察する。科学技術の当事者が情報発信を行う、「科学ジャーナリズム」の基礎についても学ぶ。講義には、科学技術報道の仕事に従事するメディア関係者やジャーナリストを招く予定である。 ねらい メディアについての基礎教養を身につけてもらい、科学とメディアの関係について理解を深めてもらう。科学ジャーナリズムについて、理解を深め、自ら情報発信ができるようになってもらう。
①メディアに関する基礎教養を身につける。②科学ジャーナリズムの意義について理解する。③メディア上で自ら情報発信できるための基礎技術を身につける。
科学ジャーナリズム 重大事故 研究不正 内部告発 科学者の責任
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
一般講義のかたちで授業を進める。教科書は使用しないが、参考図書は明示し、資料は毎回配る。パワーポイントや映像、音声などを授業では活用する予定である。また、ゲストの登壇も予定している。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション | 授業の方針を理解する |
第2回 | メディアとはなにか | メディアの概念の理解 |
第3回 | マスメディアの歴史とインターネット革命 | マスメディアとインターネットの関係についての理解 |
第4回 | だれでもメディア時代 | 誰もがメディアになる時代についての理解 |
第5回 | メディアとビジネス メディアと広告 | メディアのビジネスの中核たる広告業と課金についての理解 |
第6回 | メディアと科学と技術の関係 | AIなどメディアを変える最新技術に対する理解 |
第7回 | NPOと科学とジャーナリズム | NPOの活動におけるメディアでの発信の重要性についての理解 |
第8回 | 科学ジャーナリズムとは何か | 科学ジャーナリズムの社会的意義についての理解 |
第9回 | 技術ジャーナリズムとは何か | 技術ジャーナリズムについての理解 |
第10回 | 科学技術の事故と報道 | 科学技術に関する報道についての理解 |
第11回 | 科学者とメディア | 科学者の情報発信における責任についての理解 |
第12回 | 大学とメディア | 大学のブランディグとメディア発信のあり方についての理解 |
第13回 | 編集とはなにか? | 「編集」という概念と「編集」の技術についての理解 |
第14回 | 東京工業大学をメディア化する | グループ討論と実習 |
第15回 | まとめ | 科学とメディアとジャーナリズムについての理解 |
特に使用しない。
『メディア論』(マーシャル・マクルーハン』ほか多数
授業参加度(出席および課題達成)60点 最終レポート 40点
特になし