国立大学法人 東京工業大学

講義の概要とねらい

技術とは何か？美術とは何か？これらは、互いに概念的、歴史的にどう関係しているのか？美術と工芸(技術)が同じであった時代があったのか？このコースは、ハイデッカー(1889-1976)の哲学、特に彼の2つのエッセー “The Question Concerning Technology” (1954)と“The Origin of the Work of Art”(1960) を通してこれらの疑問と概念を探究する。ハイデッカーの近代的技術の概念について議論する
それは、伝統的な古い技術を、攻撃的で制御しにくく、拡張したものであり、deinonとSublimeの概念と関連している。技術は、人類の自由の表現であり、また同時に脅威であるのか？ 我々は、技術なしに世界を体験できるか？美術なら、技術とは異なる、世界を自由に体験する方式を提供できるのか？ ハイデッカーがしたように、ゴッホの「靴」を鑑賞し、技術と美術について考える。

到達目標

技術と美術及びそれらの関係の概念に関して、批判的に、深く考える。さらに、ハイデッカーの哲学により、概念化し理解する。

キーワード

ハイデッカーの技術と美術、近代的技術、Sublime、ハイデッカーの“The Question Concerning Technology”(1954)と“The Origin of the Work of Art”(1960)、ゴッホの“Shoes”

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

授業の進め方

主に講義。場合により、可能ならセミナー形式。

授業計画・課題

教科書

Martin Heidegger: The Question Concerning Technology (1954); The Origin of the Work of Art (1960)

参考書、講義資料等

Basic list: Martin Heidegger: "Hölderlin's Hymn-'The Ister'" (1942), “The Turning” (1949), “The Question Concerning Technology” (1949, 1954), "The Origin of the Work of Art" (1960);
Martin Heidegger, Basic Writings -from Being and Time (1927) to The Task of Thinking (1964) (Revised and Expanded Edition, Edited by David Farrell Krell, Harper Perennial, 2008)

成績評価の基準及び方法

クラスの参加状況とショートペーパーに基づく

関連する科目

• 特になし

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

オフィスアワー

各授業後1時間。他は事前予約のこと。