2018年度 文系エッセンス31:シナジー社会論   Essence of Humanities and Social Sciences31:The logic of Synergetic Society

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開講元
文系教養科目
担当教員名
佐野 美智子  後藤 実  舘岡 康雄  栗林 敦子  一針 源一郎  籠谷 和弘  池田 心豪 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
水3-4(W933)  
クラス
-
科目コード
LAH.S505
単位数
1
開講年度
2018年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2018年3月20日
講義資料更新日
2018年6月2日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

シナジー社会とは、「相互に他者の力を引き出し合うことで自分にはできない新たな現象を創発する社会」である。世界がスモールワールド化され、複雑性や不確実性が高まりつつある現在、多様性を如何に扱ったらよいのだろうか。畢竟、シナジーとは多様性という機会を生かすことである。本講義では、(a)シナジー社会を理解するための(社会)理論(実践の前提となる社会理解)、(b)各領域における理論(と実践)、(c)シナジーを促進するための枠組みに関する理論(実践のための理論)に分けて複層的に考え、シナジー社会化に向かう流れをより把握しやすく展開したい。
本講義のねらいは,貴兄の諸先輩が実際の産官学の豊富な体験を踏まえ、自らの人生を通して学んでいる理論と実践の関係を「シナジー」という概念を鍵として、受講者が現実の世界に立ち向かう際の気づきを立ち上げる機会を,提供することである。もって、新しい時代を能動的に拓いていってほしい。

到達目標

各学生には講師の産官学に関する豊富な現実体験・事例を理解することを期待する。また,それらを通し、各自が良質な気づきを立ち上げ、これからの時代を拓くための、自らの人生のヒントを立ち上げることを期待している。

キーワード

シナジー作用,つながりと消費,キャリア継続,不確実性、地球温暖化、SHIEN(支援)

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

各講師の講義とその主要な論点についての参加型討議を通して学ぶ。受講生には授業前に教科書の講師の章に目を通しておくことを期待する。授業の一部にワークショップ形式を取り入れ、良質な気づきが学生、講師双方に立ち上がるように進める。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 シナジー理論の基礎(後藤実) フロンティアとしてのシナジー社会、モダニティとの関係を説明する。上記a)の部分。
第2回 シナジー消費の時代(佐野美智子) つながりがもたらす幸せを説明する。上記b)の部分。
第3回 シナジーと地域社会(籠谷和弘) 地域社会を「うまくやっていく」方策としての時間的空間的なシナジーの必要性を説明する。上記b)の部分。
第4回 シナジーと仕事と家庭(池田心豪) 働き方の変遷とシナジーとの関係を説明する。上記b)の部分。
第5回 シナジーと生活設計(栗林敦子) 不確かさとシナジーとの関係を説明する。上記b)の部分。
第6回 エネルギーと環境問題とシナジー(一針源一郎) グローバルな経済、政治、技術とシナジーの関係について説明する。上記b)の部分。
第7回 行動様式とシナジー(舘岡康雄) シナジーを実現する行動様式(SHIEN)を説明する。上記c)の部分。
第8回 来るべき時代とシナジー(後藤実・舘岡康雄) 最近の現象などとシナジーの関係を説明しまとめとする。上記c)の部分。

教科書

今田高俊・舘岡康雄編著 『シナジー社会論』 (東京大学出版会)

参考書、講義資料等

必要に応じ、各授業で配布する。

成績評価の基準及び方法

授業コメント(講義毎に提出するコメントシートの内容)70%、レポート30%(合計100%)

関連する科目

  • LAH.S404 : 文系エッセンス4:社会学
  • LAH.S413 : 文系エッセンス13:現代社会論
  • LAH.T411 : 横断科目11:シミュレーション社会科学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

理論と実践の関係、理論と実践の往還を好む皆さんを歓迎します。

その他

当講義は現実の社会の現場の豊富な体験を含む。

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