2018年度 教養特論:メディア心理学   Special Lecture: Media Psychology

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開講元
文系教養科目
担当教員名
岩男 征樹 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(W521)  木5-6(W521)  
クラス
-
科目コード
LAH.S311
単位数
2
開講年度
2018年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2018年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

 本講義は,メディア心理学の入門編である。メディア心理学とは,日常生活の中で我々がメディアを用いていかにやり取りしているかを質的方法により明らかにする領域である。心理学では1990年代より質的方法を用いた研究が増えてきた。質的方法とは研究者が自ら現場に向かい,コミュニティに参加してやり取りし,体験を通じて実践の特徴を明らかにする方法である。それらの研究はワークプレイスの研究として始まったが,2000年代になってより身近なファンコミュニティの研究も始まった。
 本講義では事例として仕事場,アニメヲタク,アイドルヲタクなどを取り上げ,ディスカッションを通じて,メディア使用やコミュニティの特徴について考察を深めていく。
 それらの検討を通じて,メディア心理学の基本的な考え方について理解を深めると同時に,他者と関わりながら学術的知見や経験,理論を踏まえて,自分なりの意見や解決法を導き出す力を身につけていく。

到達目標

 本講義を履修することによって次の能力を修得すること。
1)質的方法の意義やメリットとデメリットを説明できる。
2)メディアを介した日常的実践の基本的特徴を説明できる。
3)コミュニティ間の越境における問題点と利点を説明できる。
4)コミュニティの文化の違いを理解し,説明できる。
5)学術的知見と体験を踏まえて,対象に応じて客観的に理解し,説明できる。
6)自分の解釈の限界を理解し,過度に一般化せず適切に表現できる。

キーワード

メディア,心理学,質的方法,実践

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

 本講義では,具体的な事例を題材に,①こちらからの話題提供,②全員でディスカッションという形で授業を進めていきます。1回目の最後に宿題を出し,レポートをまとめてもらいます。2回目はそれをもとにディスカッションを行います。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 オリエンテーション及びイントロダクション
第2回 質的方法 質的方法の意義,メリットとデメリットの理解
第3回 ディスカッション
第4回 ワークプレイスの特徴 仕事場の事例を紹介し,日常的実践の一般的な特徴について理解する
第5回 ディスカッション
第6回 コミュニティと越境 アニメヲタクの聖地巡礼を題材に,2つのコミュニティの出会い及び越境の問題について理解する
第7回 ディスカッション
第8回 ファンコミュニティの実践1 パフォーマンスを中心に現在アイドル文化の特徴について理解する
第9回 ディスカッション
第10回 ファンコミュニティの実践2 アイドルヲタクのコミュニティの特徴と問題について理解する
第11回 ディスカッション
第12回 ファンコミュニティの実践3 ライブ現場の実践の特徴について理解する
第13回 ディスカッション
第14回 最終課題 自分で目標を設定し,情報を収集し,専門知識と体験を踏まえながらレポートにまとめていく
第15回 最終課題 自分で目標を設定し,情報を収集し,専門知識と体験を踏まえながらレポートにまとめていく

教科書

使用しない

参考書、講義資料等

講義スライドを毎回授業後,OCW-iにアップします

成績評価の基準及び方法

コミュニティの文化を理解し,適切な根拠をもとに過度に一般化せずに議論できているかを評価。
配点は小レポート(6回,各10%)と最終レポート(40%)

関連する科目

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履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

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