2018年度 哲学C   Philosophy C

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
文系教養科目
担当教員名
國分 功一郎 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(W323)  木5-6(W323)  
クラス
-
科目コード
LAH.H301
単位数
2
開講年度
2018年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2018年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

哲学研究の基礎は読むことです。書かれたテキストを読み、それが扱っている題材だけでなく、その背後にある概念の網の目までつかみ取らなければなりません。そのためには、普段なら見落としてしまうような、ちょっとした言葉遣いにも気を遣う必要があります。この講義では、ドイツに生まれ、アメリカで活躍した哲学者ハンナ・アレントのテキストを読みながら、それを実践していきます。扱うのは彼女の論文集『過去と未来の間』(みすず書房)に収められた「自由とは何か?」という論文です。この論文でアレントは自由がいつも「意識の自由」と同一視されてしまうことを批判しつつ、独自の自由論を展開しています。アレント哲学への入門として最適な文章です。論文のコピーを配布し、一言一句を読み、解説していきます。
 論文は古代から現代にまで至る長い期間を扱っているので、幅広い知識を身につけることができます。哲学者は彼(女)が実際に書いたこと以上のことを考えている──これを実際に読みながら体験してもらいたいと思います。そうした体験は様々な場面に応用できるはずです。

到達目標

 哲学のテキストを精緻に読解できるようになること。古代から現代にいたる、自由の概念の歴史を大まかに理解すること。

キーワード

アレント、自由、古代ギリシア、全体主義。

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義形式で行いますが、毎回、5頁ほど、必ず論文を読んでから参加してください。また、参加者の人数次第では口頭発表を行ってもらうことも考えます。論文はコピーを配ります。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション:ハンナ・アレントについて アレントという哲学者を知る。
第2回 アレント「自由とは何か?」読解 指定箇所を予習。
第3回 アレント「自由とは何か?」読解 指定箇所を予習。
第4回 アレント「自由とは何か?」読解 指定箇所を予習。
第5回 アレント「自由とは何か?」読解 指定箇所を予習。
第6回 アレント「自由とは何か?」読解 指定箇所を予習。
第7回 アレント「自由とは何か?」読解 指定箇所を予習。
第8回 中間総括講義および中間テスト 論文の前半部を復習。
第9回 アレント「自由とは何か?」読解 指定箇所を予習。
第10回 アレント「自由とは何か?」読解 指定箇所を予習。
第11回 アレント「自由とは何か?」読解 指定箇所を予習。
第12回 アレント「自由とは何か?」読解 指定箇所を予習。
第13回 アレント「自由とは何か?」読解 指定箇所を予習。
第14回 アレント「自由とは何か?」読解 指定箇所を予習。
第15回 まとめ 論文全体を復習。

教科書

コピーを配布します。

参考書、講義資料等

講義内で随時指示します。

成績評価の基準及び方法

中間テスト(50%)、期末テスト(50%)

関連する科目

  • LAH.H101 : 哲学A
  • LAH.H201 : 哲学B

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

知らないことを知りたい、理解したいという気持ちを持っていること。

このページのトップへ