2018年度 科学史B   History of Science B

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開講元
文系教養科目
担当教員名
多久和 理実 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(S221)  木1-2(S221)  
クラス
-
科目コード
LAH.T202
単位数
2
開講年度
2018年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2018年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義は、科学史を古代から現代までの歴史の流れとして提供する。そして、物理学・化学分野を中心にそれぞれの時代に生きた科学者を取り上げる。
歴史上の科学者たちに接する身近な機会は、単位や法則の名前(例えば「ケプラーの法則」など)であろう。そこで、まずはよく知られている科学者を起点として、彼らの業績や教育の影響を線として結ぶことで歴史としての流れを作る。それと同時に、科学の歴史は単純な一本線ではなく、現在には残っていないが当時信じられていた学説や当時影響力を持っていた学者がいたことを指摘する。現代の科学の起源を知ると同時に、現代の科学に繋がる要素だけを遡って歴史を描くことがよいのかどうかを考える。

到達目標

本科目を履修することによって、以下を習得する。
1) 科学および科学活動の起源と変遷について知る。
2) 現在の起源として過去を見るのか、その時代に価値が置かれていたものを見るのか、歴史の描き方について意見を持つ。

キーワード

科学史 科学哲学 科学者 物理学 化学

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回1つのテーマに沿って講義を進める。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ガイダンス 科学の誕生と自然哲学 科学が誕生した過程を知る。
第2回 アリストテレスの自然学 学問が体系化された過程を知る。
第3回 12世紀ルネサンスと大学の誕生 大学が誕生した過程を知る。
第4回 イタリア・ルネサンスと「科学革命」 近代科学が成立した過程を知る。
第5回 実験科学の誕生 実験科学が誕生した過程を知る。
第6回 科学の制度化 学会と専門職業が誕生した過程を知る。
第7回 啓蒙主義と理性の光 科学と宗教が分離した過程を知る。
第8回 流率法から解析学へ 微積分学と解析学が発展した過程を知る。
第9回 化学革命とフランス革命 近代化学が成立した過程を知る。
第10回 産業革命とイギリス科学 産業革命と科学の関係を知る。
第11回 科学教育とドイツ科学 研究型大学が誕生した過程を知る。
第12回 アメリカ産業社会における科学 企業の中に科学者が入った過程を知る。
第13回 西洋の「科学」と日本 日本が西洋の「科学」を輸入した過程を知る。
第14回 科学とナショナリズム 国家が科学を管理するようになった過程を知る。
第15回 科学の歴史をどう描くか 歴史の描き方を議論する。

教科書

特になし。

参考書、講義資料等

古川安、『科学の社会史[増訂版]』、南窓社、2000年。
参考文献は講義中に紹介する。

成績評価の基準及び方法

授業への参加(出席と小レポート) 10%、中間レポート 20%、期末レポート 70%

関連する科目

  • LAH.T102 : 科学史A
  • LAH.T302 : 科学史C
  • LAH.T103 : 技術史A
  • LAH.T203 : 技術史B
  • LAH.T303 : 技術史C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

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