2018年度 社会学B   Sociology B

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開講元
文系教養科目
担当教員名
野田 潤 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(W241)  木1-2(W241)  
クラス
-
科目コード
LAH.S207
単位数
2
開講年度
2018年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2018年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

我々がふだん「当たり前」「常識」と思っていることの中には,思いがけない「非・当たり前」「非・常識」が潜んでいる.
社会学は,身の回りの事象をより広い社会の文脈に置くことで,ものの見方を増やしてくれる学問である.
講義では,以下の2点に重点を置きつつ,社会学的に考えるための物の見方とその方法を養っていく.
(1)社会学における基本的な概念や用語,理論,方法を習得する
(2)身の回りの様々なトピックに関して具体的なデータや事例を取り入れながら,社会学的な視点を学ぶ

到達目標

(1)社会学の基本的な概念や用語,理論,方法を理解する.
(2)「社会学的想像力」について理解する.
(3)現代日本におけるさまざまな社会問題について,根拠となるデータを具体的に示しながら,社会学的な視点で論じることができる.

キーワード

社会,社会学, 近代,個人化

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

基本的に講義形式で行う。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 授業ガイダンス、社会学についての簡単な説明 社会学を学ぶ意義を理解する
第2回 社会学の方法 社会学のリサーチ・メソッドおよび学問的スタンスを学ぶ
第3回 社会問題は身近な問題とどうつながるか 個人的な問題と思われがちなものが社会問題と深く関連しているケースについて,身近な事例を通じて学ぶ
第4回 社会学的想像力とは何か ① 「社会学的想像力」という用語の意味を理解する
第5回 社会学的想像力とは何か ② デュルケームとウェーバーの例を通じて,「社会学的想像力」についての理解を深める
第6回 社会化 「社会化」という概念について,用語の意味と基本的な理論を学ぶ
第7回 役割,規範,逸脱 「役割」「規範」「逸脱」という概念について,用語の意味と基本的な理論を学ぶ
第8回 「社会」という力 個人と社会の関係について社会学的な見地から学ぶ
第9回 歴史と社会 社会学における歴史への視点の重要性について理解する
第10回 社会学と「近代」 「近代」に関する社会学の見地を学ぶ
第11回 「今・ここ」の相対化 自分自身が属する社会の特殊性(=奇妙さ)を自覚する,という社会学のスタンスを理解する
第12回 社会の変化をどうとらえるか いくつかの社会変動論の見解を学ぶとともに,再帰的近代や個人化の概念を理解する
第13回 個人化と第二の近代 第二の近代における個人化の進展について理解する
第14回 個人化社会の問題点 個人化社会について,バウマンの批判的指摘をふまえつつ,考察を深める
第15回 再び「社会学的想像力」について 自己責任論が蔓延する現在の個人化社会において,社会学的想像力を身につけることの重要性を理解する

教科書

教科書は特に指定しない。講義で用いる資料はその都度、教室で直接配布する。

参考書、講義資料等

内容的に関連する文献を、講義中に適宜、紹介する。

成績評価の基準及び方法

定期試験で評価する。講義で学んだ基礎的な知識を習得しているかどうか(70%)、与えられたテーマについて根拠を示しながら説得的に論ずることができるかどうか(30%)の2つの観点から評価する。

関連する科目

  • LAH.S107 : 社会学A
  • LAH.S308 : 社会学C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

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